サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > AKIRAがファンを獲得するワケ【2】マンガの常識を超えた『大友発明』

――大友克洋以前/以降とマンガ史が区分けされるように、大友作品にはマンガの表現を進化させた数々の技法が取り入れられているという。では、いったい、どんな部分が革命的だったのだろうか? こちらの記事にもコメントを寄せる田中達之氏、小林治氏、そして劇場アニメ『AKIRA』の作画監督補を務めた森本晃司氏ら、大友克洋に人生を変えられた面々が、熱烈に語る!!

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【1】劇画の彼方へ!
『気分はもう戦争』(P45)
「クール」と評される大友作品だが、それを象徴するような一枚が、『気分はもう戦争』の銃を撃つカット。この1冊だけでもどれほどのマンガ的発明があるのか、唸らされる部分も大きい。「従来の劇画であれば、銃を撃っている人間の表情が描かれるし、銃もコマからはみ出しているはず(笑)。効果音も『ズガガガガ』という派手なものになるでしょう。これを『ドンドンドンドン』だけで済ませてしまうのが大友さんのクールな魅力なんです! ここで行った発明の集大成がAKIRAに結実するんですよ!!」(田中)



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