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第1特集
海を越えて交わる日韓エンタテインメント【1】

“在日タレント”のみならず、韓国で活躍する日本人タレントも! 和田アキ子から玉山鉄二まで日韓芸能界“クロスオーバー”比較論

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――近くて遠い国、日本と韓国。しかし日本の“韓流ブーム”、そして韓国の開放政策を経て、両国の芸能界が急速に接近しつつあるという。いわゆる在日タレントのカミングアウトが以前ほど話題にならなくなる一方で、韓国で活躍する日本人タレントも出現。壁が取り払われつつある日韓芸能界の現状を追う!

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『韓流スターと兵役 あの人は軍隊でどう生きるのか』(光文社新書)

 2005年以降、日本の芸能界では、いわゆる在日芸能人による「カミングアウトブーム」が起きた。ミュージシャンの布袋寅泰、和田アキ子、俳優の玉山鉄二、女優の南果歩など大物芸能人が、次々とそのアイデンティティーやルーツを告白したのだ。

 日本の芸能界では長らく、朝鮮半島にルーツを持つ多くの芸能人が活躍してきた。ちなみに、一言で在日芸能人や在日コリアンといっても、その実情はさまざま。両親が共に韓国人で韓国籍を保持している者もいれば、日本人と韓国人のダブルという場合もある。また、日本に帰化しているが、自身のルーツを朝鮮半島にあると自覚している人々も在日と呼ぶ場合がある。例えば、和田アキ子は両親共に韓国人、布袋寅泰や玉山鉄二は父親が韓国人、南果歩は母親が韓国人だ。

 そんな在日芸能人の大半は、「イメージ失墜を招くため」という芸能界の暗黙のルールにのっとり、自らの出自を隠すことが大半だった。70年代には「キャロル」のジョニー大倉、歌手の錦野旦(共に日本に帰化)がカミングアウトしており、ここ数年では在日であることを公言しているソニンや女優・韓英恵も目立つが、彼・彼女らは特殊な例といってもよい。日本の芸能界において、在日であることはやはりタブーであるという認識が絶対的。それでは、05年以降、在日芸能人に何が起きたのか?

「やはり、2000年以降に始まった韓流ブームの影響は大きい。日本の視聴者が韓国の芸能人を受け入れる態勢が整ってきたのです。結果、日本の芸能界や在日芸能人の中にも、何かしら意識の変化があったのでは」(雑誌芸能記者)

 自らがルーツを持つ国のタレントやエンターテインメントが受け入れられ、韓国人であることがウリとなっていった韓流ブーム。それまで、日本で「朝鮮半島出身者はデメリット」と無言の圧力を受けてきた在日芸能人たちにとって、うれしい衝撃となったに違いない。そして、それが自らの出自を明かすきっかけになったとしてもなんら不思議ではないだろう。

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