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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【27】

【2NE1】K-POP界最大級の才能を持つ女ラッパーCLとアメリカという壁 

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『Crush』

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2NE1(発売元:YG Entertainment)

CLのソロ作は執筆時点で全貌が不明なので、2NE1の『Crush』を取り上げる。2014年2月の本作は、彼女たちにとって約4年ぶり2枚目のフルアルバム。韓国系米人プロデューサー、テディ・パークが中心となった音作りは要所要所にレゲエ風味を盛り込む特徴的なもの。同年6月には日本盤が出たが、日本語詞が面白すぎて……。

 テイラー・スウィフトは、カントリー系歌手としては異常である。つまり、同ジャンルとしては例外的に国外での人気が高いのだ。最新作『1989』に至っては、世界全体のセールスを占める米国セールスは60%弱のみ。アメリカ以外では売れないのが普通のカントリー・ミュージック界にあって、相当な外需を見込める稀少なインターナショナル・アーティストとなっている。

 しかし、悪い意味でも国際的かもしれない。

 というのも、「テイラーの『Bad Blood』のミュージックビデオは、2NE1『Come Back Home』のパクリでは?」という疑惑が浮上したからだ。比べてみると、おお、確かに。絵コンテの段階から2NE1の曲をトレースしたような酷似具合である。国際的パクリ、か?

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