サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > マツコの【ファッション】の正当性

――女性ファッション誌を広げると、決して多くはないにせよ、おネエ系タレントによるファッションチェック企画を目にすることがある。こうしたタレントたちは、なぜファッションに造詣が深いのだろうか? マツコの独特なファッションと共に、トランスジェンダーのファッション性を見ていきたい。

1509_fashion_01.jpg
つけまつ毛のイベントに参加するマツコ。ファッション業界も彼女に注目しているようだ。

 巨体を包み込む真っ黒なドレス。首や耳元を飾るど派手なアクセサリー。時には深紅や青のドレスを着ることもあるが、異形なるエレガンスとも取れるその存在感は、もはや定着している。マツコ・デラックスを語るとき、その独特なファッションを抜きにはできない。それは「女装」ではあるが、ただの「女装」とも違う。マツコ自身は、こうした自らのファッションをどう規定しているのだろうか?

「『性別としての女性』になりたいと思ったことは一度もないの。自分のこと、いわゆる『性同一性障害』ではないことも分かっていたわ。男の体でいることは苦痛ではないし、何も不自由は感じない。頭の中も女じゃない。だけど『女装』はしたいの」

 これは、マツコ・デラックスの著書『デラックスじゃない』(双葉社)の一節である。マツコにとって女装は普段着ではなく、日常から非日常へと脱皮する祝祭着のようなものなのだろうか。マツコにとってファッションはどのような意味を持つのか。それを読み解くためには、トランスジェンダーと異性装のかかわりを俯瞰していく必要がありそうだ。専門家の導きによる深層を探ってみたい。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ