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第1特集
皇室にまつわる素朴なギモンを解決!

「万世一系・125代」から考える“天皇制”の歴史と皇室の現在

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――天照大神から神武天皇、そしてその後の124代の天皇制の“物語”は、明治維新期に確立されたものも多いという。天皇とは何か、皇族とは何か、「男系の万世一系」の意味するところ、女系天皇論の本質、そして眞子さま佳子さまフィーバーまで、天皇制の歴史を踏まえて、明治以降に始まる「近代天皇制」のありようを解説する!

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↑画像をクリックすると拡大します。(写真/江森康之)

■明治天皇
1852年11月3日~1912年7月30日。第122代天皇で、在位は1867年1月30日から。諱は睦仁(むつひと)、称号は祐宮(さちのみや)。孝明天皇崩御後、満14歳で践祚の儀を行い皇位に就く。元服前の践祚であったため、立太子礼を経ずに天皇となっている。1868年12月28日、一条美子を皇后に冊立、しかし、彼女との間には子はなかった。

■大正天皇
1879年8月31日~1926年12月25日。第123代天皇で、在位は1912年7月30日から。諱は嘉仁(よしひと)、称号は明宮(はるのみや)。明治以降で初の一夫一妻制を採った天皇。1900年5月10日、九条節子と結婚。自身は側室の子であったが、4人の皇子に恵まれた。

■昭和天皇
1901年4月29日~1989年1月7日。第124代天皇で、在位は1926年12月25日から。諱は裕仁、称号は迪宮(みちのみや)。終戦により「象徴天皇」となった。

■今上天皇
1933年12月23日生まれ、81歳。第125代天皇で、在位は1989年1月7日から。名は明仁、称号は継宮(つぐのみや)。1952年11月10日に立太子。1959年1月14日に正田美智子との納采の儀が、同年4月10日に結婚の儀が執り行われた。魚類学者としても知られる。

「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」

 終戦から70年の節目を迎えた2015年元日、今上天皇が発表したこのお言葉は、例年以上に国民やメディアの関心を集めることになった。その理由はもちろん、この発言の意図が、対外的強硬姿勢と右傾化の傾向を強めているともいわれる安倍晋三政権への牽制にあったのではないかと受け止められたからだ。

 14年12月の衆議院議員総選挙における与党の圧勝と第3次内閣の発足後、安倍首相は、政権の長期安定化を図る一方で、集団的自衛権の行使容認など、長年の悲願である憲法改正を数の論理で推し進めようとしている。それだけに近年、そんな安倍首相の政治姿勢と対照をなす形で、今上天皇のリベラルな言動【1】がとみに際立ってきている面は確かにある。こうした状況を受け、巷では、「皇室と安倍政権との間に亀裂が生じているのではないか」などという噂がまことしやかにささやかれている。

 ともあれ、第二次大戦時の“謝罪と賠償”や憲法改正の是非はおくとしても、中国や韓国をはじめとする周辺諸国との関係が戦後最悪といわれるまでに悪化している今、今上天皇のお言葉を引用するまでもなく、改めてわが国の歴史を見つめ直すこと自体は大いに意義のあることであるはず。そして、特に日本の近現代史は、天皇や皇室という存在を抜きにしては決して語り得ないものだ。

 そこで、「日本人が知るべき天皇問題」と題した本特集の冒頭を飾る本稿では、そもそも“天皇”“皇族”とはいかなる存在なのか? いつ歴史の表舞台に登場し、各時代においてどう位置づけられ、どのような経緯で現在の皇室が形作られたのか、といった基本的な知識を押さえておきたい。日本国憲法において「国民統合の象徴」と規定されながら、その実、一般に周知されているとは言い難い“天皇”“皇族”の実像に迫ってみよう。

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