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【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

綾瀬はるか熱愛の真贋——スポーツ紙スクープと週刊誌スクープの“差”とは?

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――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

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『綾瀬はるか写真集「MOMENTO」』(集英社)

 スポーツ紙と週刊誌のスクープは根本的に違う。それを改めて痛感したのが、元旦発行の日刊スポーツに載った「綾瀬はるか・松坂桃李」の熱愛記事。

 ビッグな組み合わせだが、具体的な話はなく、昨年5月公開の映画共演以来、付き合いが始まり、既にお互いの家を行き来している仲だという。この話をそのまま週刊誌でも記事にはできるかというと、まずできない。仮にこの材料だけでも、両者の事務所に当たりコメントがあれば、それだけ自信のある情報だろうと理解もできるが、それすらない。翌日になって他紙が両事務所が代わりに当たり「友達の一人」とコメント。熱愛関係を否定した。

 スクープとは「いつ・どこで・誰が・誰と・なにをしたか」をほぼ網羅して初めて成立する。それも具体的な内容を伴わないと説得力に欠ける。綾瀬と松坂なら、二人はいつどこでどんな風にデートをしているのか、最低限、それぐらいの目撃談なりがないとなんとも不自然。今回の記事は綾瀬と松坂が熱愛しているという客観的な情報だけである。週刊誌に携わってきた著者としてみれば、情報だけで記事ができるのなら、苦労などしないと思いたくもなる。

 情報はあくまでも情報に過ぎない。

「誰と誰が付き合っている」という情報を得ても、その情報の裏付けを取るのが取材の原則。写真誌は情報を元に現場の決定的な写真を撮るために何日も張り込みを続ける。それは犯人を追いつめ証拠を固めるドラマ『相棒』(TBS)の主人公・杉下右京にも似ている。そこが醍醐味でもあり、張り込みが報われる時でもある。

 問題は芸能記事に関する証拠なるもの。写真誌は写真を持って証拠とする。どんなに目撃しても写真を取れないことにはなかなか記事にできないのが写真誌の宿命である。写真が撮れれば、後は当人へ取材。遠山の金さんのお白洲と同じである。小出しに証拠を問う。否定すれば徐々に決定的な証拠を出す。金さんの「この桜吹雪に見覚えがあろう」とミエを切るシーンであり、杉下刑事に犯人が観念させる場面である。

 こんなこともあった。体型に特徴のある有名作曲家と愛人の現場だった。なんとか撮れたのは後姿。顏が映っていない。

「どうしてこれが私なんだ」と完全否定した。

 しかし、体型だけでなくジャケットに特徴があった。彼は体型からすべての服がオーダーメード。既製服と違い、オーダーならではの柄。同じ体型で同じ服はそうはない。もちろん、その服を着ている姿は別に確認済み。顏は撮れなくとも服が動かぬ証拠となった。

 この話をあるプロダクションの社長にしたところ、「芸能人は普段着もお洒落にしている人が多い。なかには一点物の服を着たりする。それだけで変装しようとも目立ち、芸能人と分かり易い。気づかれたくないなら、なるべく出かける街に溶け込めるような服にしたほうがいいな」と所属タレントに注意したそうだ。渋谷なら若い人と似たような服。銀座なら大人っぽい服といった具合に。しかも、庶民的な店に入れば完璧だが、そこまでできないのが芸能人。こんな話を某俳優から聞いた。

「密会するならビシッと服を決めて、高級な店を使うね。フランス料理でも懐石の店でも。そういう店に来るお客にミーハーはいない。もちろん、店の人の口も堅い。バレる確率は低い」

 事実、こんな体験もある。青山にある高級イタリアンに女優が若い男とデートしている話を聞き、客のふりをして入ったことがあった。男性カメラマンと二人、一応スーツを着て入ったが、そんな店に慣れていない我々は明らかに浮いていた。当然、「変な人がいる」と女優にバレてしまい。失敗に終わったことがある。最近の記者はこの手の店でも手慣れたもので、カップルを装って入ることもあるという。

 日々のニュースを追うスポーツ紙と週刊誌は違うとはいえ、スクープに違いはない。きちんとした裏取りをして相手にも当たる。昔のスポーツ紙も独自のスクープは週刊誌と同じように敏腕記者が各紙におり、裏取りもしていた。最近のスポーツ紙のスクープはどうも腑に落ちないものが多い。昨年の元旦はスポーツ報知が「中森明菜が神主と結婚」というスクープが載った。どこの神主かもわからない。なんの実態もない話に後追いすらするメディアはなかった。「ガセ」と言われても仕方ない。今回は綾瀬と松坂には共演という接点だけはある。果たして、本物の熱愛なのか否か?

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母親が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。

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