――19歳の要注目若手女優は、変人に憧れる大変人!――
(写真/石黒幸誠 go relax E more)
胸の下まで伸びたセンター分けの黒髪からのぞく顔は、19歳にしては少し幼く見える。彼女の名前は青山美郷。女優としてデビューしたばかりの彼女だが、朝マックのCMの女の子だといえばピンと来る方もいるのでは。そう、ハニカミながら「いってらっしゃいませ」と言うあの子です。
実は彼女、二階堂ふみや橋本愛など人気の若手女優が多数在籍する芸能プロ、ソニー・ミュージックアーティスツの次代のホープ。では、青山さんの目標は?
「変人になりたいんです。私はすごく普通の人なので、変人に憧れます! 具体的には……二階堂ふみさんとか大竹しのぶさんとか」
な、なるほど……。変人に憧れてる時点でちょっとヘンな気もしますが、それではそもそも女優を志したきっかけは?
「テレビドラマが好きでよく観ていたんですけど、高校に入学したあたりから、『なんで私はここに出てないんだろう?』って悔しくなってきて、テレビを見るたびに号泣してたんです。で、お母さんを説得してなんとかオーディションを受けさせてもらって」
テレビの向こう側に対して闘志をむき出しとは、負けず嫌いの方向性がちょっとヘン? ただ、涙のかいあってか17歳で事務所のオーディションに合格、地元兵庫県から上京してもうすぐ1年がたつそうです。慣れない東京での一人暮らし、苦労もしたのでは?
「地元がのんびりしたところだったので、満員電車はやっぱり慣れないですね。でも満員電車の中って人間の本質が見えると思うんです。私“人間観察”が趣味なんですけど、車内で気になった人の前に座って、年齢とか家族構成を妄想しながらこっそりノートにメモるのが楽しいんです。昔は隠れて似顔絵も書いてたんですけど、隣の席の人にバレちゃうからやめました(笑)」
やっぱりそもそも変人なのではという気もしますが、そうした行動はきっと大好きな演技のため。毎回長大なブログも文学的だし、すごく真面目でこちらが照れくさくなるほど熱い。青山美郷、正直かなり応援したくなる女の子です。
(文/竹下ジャパン 甘噛みマガジン)
青山美郷(あおやま・みさと)
1994年10月19日、兵庫県生まれの現在19歳。身長156センチ。ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)所属。リーダーを務める、同事務所の若手女優らで結成された「劇団ハーベスト」の第5回公演『反重力ガール』が、14年3月26日~30日に新宿SPACE107にて上演。また、主人公・芦田愛菜の三つ子の姉を1人で演じきった最新出演映画『円卓』は、6月21日に公開予定。