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「フェラーリ乗りたくないの?」上層部の時代錯誤に困惑するフジテレビのドラマ現場

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『懐かしのトレンディドラマ大全』(双葉社)でも50代のW浅野は面白かったよ

 堺 雅人主演の連続ドラマ『半沢直樹』の大ヒットなどでTBSが8月の平均視聴率でテレビ朝日、日本テレビに続き、在京キー局第3位に浮上したが、そこで一気に尻に火が付いたのがTBSに抜かれトップ3から陥落したフジテレビだ。

「11年に8年ぶりに日テレに抜かれるまでは視聴率三冠の座をキープし続けていたが、12年には好調のテレ朝に抜かれて3位に転落。今年6月27日付けで亀山千広氏が新社長に就任する新体制が発足し巻き返しを図ったが、厳しい現実が突き付けられる形となってしまった」(テレビ誌記者)

 たとえば、これまではフジがリードしてきた連ドラ部門でも、亀山新体制発足後の7月クールは江角マキコ主演のヒットドラマシリーズを復活させた『ショムニ2013』、さらには亀山氏が手がけ、映画部門で多大なる功績をあげた『踊る大捜査線』シリーズの主演・織田裕二を主演に起用した『Oh, My Dad!!』がいずれも1ケタ連発の惨敗。同局の開局55周年特別ドラマと銘打ち1日に放送された「W浅野」こと浅野ゆう子と浅野温子主演の元祖トレンディードラマのリバイバル作品『抱きしめたい! Forever』は、2人を雑誌の対談に登場させたり、放送当日に一般紙にカラーの全面広告を打つなど大々的なPRを展開したにもかかわらず視聴率は12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とかなり微妙な数字に終わったが、どうやら、バブル期にブイブイ言わせていた上層部と現場の社員たちの間の大きすぎるギャップが高視聴率ドラマを生み出せない一因となっているようだ。

「9月に行われた10月の改編会見で大多 亮常務取締役編成局長は『フジは若者には受けているが、その上の層を取り込まなければ…視聴率を上げるためには不可欠。しかし、フジが考えるミドル層とはどういうものか、それが大きなテーマと考えています』と語り、若者がテレビ離れしているという現状をまったく把握していない様子。大多氏といえば、プロデューサーとして『東京ラブストーリー』など数々の大ヒットトレンディードラマを手がけたが、いまだに感覚が当時のままでドラマの担当者に『バンバンドラマをヒットさせてさ、お前ら、フェラーリ乗りたくないの?』と発破をかけるなどかなりズレている。『抱きしめたい――』なんて放送したところで、ますます若者が離れていくだけ。このままだと、しっかり世相を反映したドラマ作りにシフトしているテレ朝、日テレ、TBSにどんどん差をつけられるだけ」(フジテレビ関係者)

 視聴率も4位どころか、「振り向けばテレ東」と言われるほど落ち込んでいるフジだが、上層部が今のままでは視聴率アップは見込めないようだ。

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