――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!
歌手としての活動も精力的に行なっていた反町隆史。『ゴールデン☆ベスト 反町隆史』。
2011年5月に起きた「ドーベルマン襲撃事件」は思わぬ形で反町隆史・松嶋菜々子夫妻の生活を明るみにした。
この事件は、反町一家が住む高級マンションで、反町が飼う愛犬のドーベルマンが、同じマンション内に住む住人であるクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和の奥さんに噛みつき怪我を負わせた、というものだ。幸い、怪我は通院で治り、当事者同士の間で治療費や慰謝料など31万円を払い、示談が成立。一件落着したはずだったのだが――。
この時、想定外のところから反町に対して訴訟が起こされた。事件をきっかけに、佐藤可士和さん一家が「こんなマンションには住めない」と引っ越しをしたため、マンションの管理会社が反町に対し、「事件がなければ佐藤可士和さんは住み続けていた。家賃27カ月分に相当する5220万円を支払え」と訴えたのだ。ほかに類を見ない裁判は衆目の関心を集めた。そして、今年5月14日、東京地裁は反町に対して「385万円」の支払い命令を下した。
この前代未聞の裁判では、結果もさることながら、誰もが驚いたのが、反町一家の桁外れたリッチな生活ぶり。住んでいたマンションは専有面積が200平米を超え、ひと月の家賃は最低130万円以上だ。元々、反町一家は茅ケ崎に一軒家の豪邸を所有していたが、子供のお受験(目指すは慶応)のため、塾通いしやすいようにこのマンションに引っ越してきた。当然、愛犬も一緒。本来、ペットを許可しているマンションでも大半は小型犬のみが許されているが、反町が「きちんと訓練されており、人に噛みつくことはない」と主張したことから、犬の家賃として別途に月3万円を払うことで了承されていた。どんなに訓練されていようと、同じマンション内の共有スペースでドーベルマンに出食わせば、大人だって足がすくむ。しかし、バブル時ならともかく、今時、家賃が100万円以上もするマンションに入る人は少ない。“貴重なお客”という事情もあろうが、許した管理会社もいかがなものかと思う。そしてそれ以上に、ワガママを押し通した反町一家の「ザ・芸能人」ぶりが露呈した。
反町側は裁判結果に不服そうだが、控訴することなく、近くの別のマンションに引っ越した。愛犬は琵琶湖畔に所有する別荘で暮らしているという。高級マンション、お受験。さらに反町の趣味は愛犬とバス釣り。 “これぞスターの証”と言わんばかりの、絵に描いたようなセレブな生活だが、果たして、反町夫婦は「真のスター」なのだろうか――。