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宇野常寛の批評のブルーオーシャン 第34回

峯岸問題

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──既得権益がはびこり、レッドオーシャンが広がる批評界よ、さようなら!ジェノサイズの後にひらける、新世界がここにある!

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ノースリーブス『キリギリス人』

 去る1月末、AKB48のメンバー峯岸みなみが、週刊誌の恋愛スキャンダル報道に対してYou Tubeに謝罪動画を投稿した。このとき峯岸は「反省の証」として丸坊主姿で登場し、そのショッキングな姿は大きな波紋を呼んだ。

 彼女なりに真剣に考えた結果だと思うし、その真摯な気持ちは尊重したい。しかしやはり坊主という極端な方法を彼女が選んでしまったことは、哀しいことだと思う。だが、あれから数日、僕の関心はもっと別のことに移っている。それは、どうすれば今後このようなことを繰り返さずに済むか、だ。AKB48の歴史やシステムに多少なりとも明るい僕たちが改善案を提案するのが、今一番やらなければいけないことなのではないか、と思っている。

 そう、これはAKB48という巨大でユニークなシステムの危険な側面が出てしまったケースだ。そして資本主義がそうであるように、それが強力なシステムであるからこそ、運用を間違えるとさまざまな問題が発生する。このシステムがあればこそ、彼女たちはその潜在力を発揮することができた。そして数多くのファンたちを励まし、勇気づけることができた。しかしこの「坊主問題」は、その小規模な(だが重大な)露呈であったように思う。

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