サイゾーpremium  > 特集  > 裏社会学  > イタリアサッカー腐敗の象徴「カルチョ・スキャンダル」とは?

――カルチョ・スキャンダルとは、06年5月に発覚したイタリアサッカー界史上最悪の八百長事件のことである。セリエAの名門サッカークラブであるユベントスの元GMであるルチアーノ・モッジらが主犯格とされ、自チームに有利になるように審判団の買収や脅迫を指示していたとされている。選手の自宅も含めた家宅捜査が頻繁に行われるなど、イタリアサッカー界の腐敗体質が広く世に知れ渡ることになった。

1302_soccer02.jpg
『サッカーの敵』(白水社)

 スキャンダルの発端は、イタリア検察当局が04年から05年にかけて、審判への不正行為疑惑があったモッジの携帯電話を盗聴捜査したことで明るみとなった。当局によると、モッジはイタリアサッカー協会の幹部と癒着し、ユベントスに有利な判定が行われるシステムを確立。審判の割り振りを行う審判指名責任者ピエルルイジ・パイレットと共謀し、04 ~05 年のセリエAの公式戦20試合以上もの結果を操っていたとされている。ユベントス有利の判定を指示していただけではなく、反モッジ派のクラブに対して不利な結果をもたらすようにも指示しており、04~05 年シーズンのフィオレンティーナのように残留争いに巻き込まれるクラブもあった。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ