サイゾーpremium  > 連載  > ギョーカイ(秘)座談会  > 【連載】ギョーカイ(秘)座談会『音楽プロモーター』に聞く!
1208_akb.jpg
2012.6.6第4回AKB選抜総選挙で投票された総数は、11年に比べて、約22万票増となった。ちなみに、同選挙の投票権が付いたシングル「真夏のSounds good!」は出荷枚数200万枚を突破。このCD不況下において、ダブルミリオンを達成した。(写真/後藤秀二)

──あんなニュースやこんなニュースの裏側を知りたければ、まずはその当事者に直接聞いたほうが早いはず。というわけで、あんな話からこんな話まで、内部の人間だからこそ語れる激ヤバトークをコッソリご開帳いたします!

【今月のギョーカイ人】音楽プロモーター

まったくCDが売れずに四苦八苦している音楽産業にあって、好調を維持するAKB48とその関連グループ。ランキングや売り上げ、テレビ番組への露出をほぼ独占しているAKB48頼みの現状を、業界の人たちはどう見ているのか? アイドル系イベントにも携わるライターと、現役のレコード会社社員2人に、業界を取り巻く環境や現状を聞いた。

【座談会参加者】
A…アイドルライター
B…大手レコード会社音楽プロモーター
C…中堅レコード会社音楽プロモーター

A 2011年のAKB48のシングルの総売り上げは、およそ735万枚。1年間の全シングルの売り上げ枚数およそ1179万枚に対して、6割強を占めてるんですよね。

C あの初動の勢いは、ほかとは比べ物にならないですもんね。

A 握手会のためにヲタが必死で買うわけですから、強力ですよ。そうそう、最近姉妹グループのSKE48のシングルも売り上げを伸ばしていますが、あれはチームSの須田亜香里の力が大きい。彼女の握手会が話題になって、ひとりで何千枚も握手券の売り上げ……つまり、CDの売り上げを増やしてるんです。

B 個々のファンが“その子のために”投資する、というのが一番強いですからね。同じアイドルでも、東京女子流とかさくら学院は接触をさせないから、CDの売り上げも伸び悩んでるし。

C そもそも今、どこのレコード会社も、アイドル商法をせざるを得ない状況なんですよ。うちも協力してくれるアーティストに関してはやってますよ、ハイタッチとか(苦笑)。逆にやらないアーティストは、如実に売り上げが落ちてます。

A ハイタッチといえば、乙龍やゴールデンボンバーなど、ヴィジュアル系は露骨にやるようになりましたよね。タワーレコードのインストアライブでハイタッチ会をしてたり、チェキで2ショットが撮れる会とかもやったりして。さらに、最近はロッキンオン系も接触会をやり出してて、この前、ストレイテナーまでハイタッチしてましたよ(笑)。

──ちなみに、ライブの収支はどうなんでしょうか?

A 僕はアイドル系のライブイベントにも携わってるんですけど、そっちは完全に赤字ですよ(苦笑)。AKB48だって、絶対に黒字にはなっていないはず。コンサートのドキュメンタリーとかをテレビで放送させて、DVDが売れて、やっと元が取れるっていうレベルだね。

C アイドルに限らずですけど、最近、体調不良でコンサートを中止にするって話、よく聞きません? 実はあれ、全然チケットが売れなくて、やむを得ず中止にしてることが多いんです。ライブはコアファンを作る場所なので、みんな力を入れてますが、本当に客が入っているか、というとそれは別の話で。サポートミュージシャンらに支払う経費なども考えれば、あまりにチケットが売れてないと、売れた分を払い戻しして会場にキャンセル料を払うほうが、損失も少なくて済むくらいなんです。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年2月号

“男性学”のススメ

“男性学”のススメ
    • 【男らしさ】イメージの変遷
    • 男性学(基)【ブックガイド】
    • 【キリスト教】の男性優位主義
    • 女子が萌える【ラップ男子】
    • コロナ禍で始動【Zoomgals】
    • サンドウィッチマン【男同士のケア】
    • 【青柳翔】が語る“男らしさ”
    • オトコが乗る【軽自動車】
    • 【マンガ・アニメ】の軽自動車
    • 【ジャニーズ】男性アイドル像
    • 時代錯誤な【ジェンダー観】
    • 【サザエさん】は有害か?
    • 『サザエさん』の【初回】
    • 【井田裕隆】に聞くAV男優像
    • ポルノ視聴と【男性性の劣化】の関係
    • おじさんの【フェイスブック】
    • 【フェイスブック運営】側とのズレ
    • 育児特化の【ベビーテック】
    • 5秒でわかる【ベビーテック】
    • 【自民党】に根付く男尊女卑

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ
    • 【篠崎こころ】召しませ #金髪ショー党

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【岡田結実】バラエティの人気者はエゴサで成果を感じる
    • 【STUTS】人気トラックメイカーがラップに初挑戦!
    • 【土井裕泰】TBSのエースディレクターの問題作に迫る

連載

    • 【あまつまりな】流れに身を任せちゃうんです。
    • 【グレイテスト・ラウンドガール】に新メンバー!
    • あの素晴らしい【恵美】をもう一度
    • 【コロナと不況】21年に生き残る術
    • 【萱野稔人】ソロ社会化とコミュニティの変化
    • ありがとう、【小松の親分さん】
    • ワクチンがつくる【コロナ後の世界】
    • 【丸屋九兵衛】ショーン・コネリーを語る
    • 【町山智浩】「ストレンジ・フィーリング」カトリックの洗脳とオナニー
    • 【コロナ対策論議】の根本的欠如
    • 「謎」と「静」で振り返る【2020年】
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人】「念力事報」鬼狩りの時代
    • 【稲田豊史】「妻が口をきいてくれません」圧巻の“胸クソ”読後感
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 【本場仕込み】のビールが飲める“リビングルーム”
    • 【更科修一郎】幽霊、批評家は文化的背教者なのか。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』