サイゾーpremium  > 特集  > スポーツ  > 銀メダリスト【宇津木×安藤】女性アスリートの結婚問題

──最近、なでしこJAPANの川澄奈穂美選手に同性の恋人発覚と噂されたり、オリンピックの元メダリスト有森裕子さんや田中雅美さんの離婚が発覚したりと、女性オリンピアンたちの恋愛模様が何かと騒がしい。果たして、ストイックな生活を送る彼女たちの恋愛事情とは? 元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さんと、元同代表選手だった安藤美佐子さんに、今だから話せる恋バナを聞いちゃいました(ハート)

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(写真/奥山智明)

──宇津木さんは女子ソフトボールの日本代表監督として、銀メダルを獲得した2000年のシドニー五輪、それから4年後に銅メダルを獲ったアテネ五輪でもチームを牽引されました。そして、安藤さんはシドニー五輪出場選手のおひとりで、“世界のショートストップ”という異名がつくほどの活躍ぶりを見せてくださいましたね。本日はそんなお2人に、“女性オリンピアンの恋愛と結婚”について語っていただければと思っております。

安藤美佐子(以下、安) それについては監督を中心に聞いてください。私、結婚はおろか、お付き合いしている人もいないので(笑)。

宇津木妙子(以下、宇) 安藤をはじめ、シドニーのメンバーは、ほんとにしごいたんですよ。こんな言い方はよくないかもしれないけど、「ソフトボール界のために犠牲になってもらった」と言っても過言ではないくらい。もちろん「日本のために」という気持ちもありましたが、1番の動機は日本でソフトボールを認めてもらいたかったから。そうした思いをこの子たちにも背負わせて、結果的には銀メダルにまでつながったわけですが……それから12年たった今、計15人いたメンバーのうち結婚しているのは、ピッチャーの石川多映子とキャッチャーの山田美葉、ショートの内藤恵美に、ファーストの伊藤良恵のたった4人だけ。その現状を踏まえると、ソフトボールだけじゃなく、“女性としての生き方”の指導もしておくべきだったって思うんです。私はシドニーの2年後にさっさと結婚してしまったので、なおさら。

安 まぁでも独身だからといって、今の生活に不満があるわけではないんですよ。むしろ充実感がある。これでもし「ひとりだと寂しいな」っていう気持ちがあったら、私も自然と恋愛や結婚に向けてアクションを起こしていくんだろうけど、現状は監督としての仕事でやることや考えることがたくさんあって、それで充実感を得ているからか、そんなふうに「寂しい」って思うことがない。

宇 基本的に監督って、選手と試合のことしか頭にないからね。私も結婚しているとはいえ、主人のことをいつも1番に考えてるかっていったら、そうじゃない。1番はソフトボールで、主人は3番目か4番目くらいだよ。

安 そんなはっきり言ったら、さすがにご主人が気の毒でしょ(笑)。ちなみに監督は、もともと結婚願望はあったんですか?

宇 あったよ。昔の日本では“女性アスリート=結婚できなくて一生独身”というふうに見られていて、それが閉塞的に感じられて嫌だった。海外にはすでに結婚して子どももいて、なおかつスポーツも続けている女性アスリートはたくさんいたからね。だから「私はスポーツだけでなく、結婚も出産も全部クリアしたい」って気持ちがずっとあった。残念ながら、出産だけはクリアできなかったけど。

安 私も意識的に結婚を避けてるわけじゃないんですけどね。ただ、それよりも最近は……私も年を取ったってことなんだろうね、選手たちがかわいくて仕方ないの。練習に向かう時も「あの子たちと遊べる!」って感覚で、練習中も楽しくしごける。あ、しごけるっていうと、なんか誤解されそうだけど(笑)。でも、練習でしんどい思いをしなければ試合で良い結果なんか出せるわけないし、だからこそ“常日頃から全力でやる”って精神を身につけてほしい。そういう気持ちがちゃんと届いてるなってわかると、不思議と愛着も湧いてくるんだよね。

──もしかしたら安藤さんの場合、女性が「子どもを産み育てたい」と思うきっかけになる母性本能が、選手たちによってある程度満たされているのかもしれませんね。そして、それも「寂しい」という気持ちを抱かない一因になっているのかも。

安 今年で41歳になるので、出産するなら、もうそろそろタイムリミットですしね。それを警告するかのように、最近やたらと男の人からの連絡が増えたんですよ。30歳の時もやたらうるさかったんですけど。

──うるさいって……それは俗に言う“モテ期”というやつでは?

安 いや、モテているわけではないんですよ。単に連絡が増えたってだけで。

宇 でも、連絡をくださる相手の方は、真剣に考えてくれてるかもしれないじゃない。まさか遊ばれてるわけじゃないでしょ?

安 それは絶対ない! 私、遊ばれるの大嫌いなんで。逆に「遊んでやる」くらいの気骨はあるけど。

──遊び相手に安藤さんを選ぶような命知らず、めったにいないと思います。

安 ですよね(笑)。男の人から言わせると、私みたいな女ってかなり手ごわいらしいんですよ。どう手ごわいのか、自分じゃよくわからないんですけど。

宇 “恋人や妻にするには覚悟が必要”ってことでしょ。確かにそうだと思う。安藤だけじゃなく、シドニーのメンバーに関しては。

安 うん、それはありますね。やっぱりソフトボールで勝負してきてるから、男の人に対しても「覚悟できてんのかよ」って、つい戦闘態勢を取っちゃう(笑)。ああ、それがいけないんでしょうね……。

宇 シドニーのメンバーはいまだにほとんど独身だけど、“ひとりで生きていく覚悟”はちゃんと持ってる。そこはえらいと思うよ。実は結婚して子どももいるけど離婚を考えている子もいて、その子も「シングルマザーでも、子どもは立派に育てる」って言ってるし。そして、そういう子に対して「仕事が忙しい時は、代わりに私が子どもの面倒見てあげるよ」と申し出る子がいたり、助け合って、支え合っている関係性は今も変わらない。メンバー同士が固い絆で結ばれているんだなぁって、はたから見てても感じる。

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