サイゾーpremium  > 特集  > 企業裏事情  > ジャーナリストが看破する【松下政経塾】の全貌と 堕落

──圧倒的なカリスマによって、日本を代表する企業・パナソニックを作り上げた松下幸之助。財界の重要人物となった彼が、晩年に日本の政界を憂い設立したのが松下政経塾だ。政府の要人をも数多輩出する同塾の全貌を探ってみた。

5分でわかる松下政経塾のスゴさ

■松下政経塾
創立年:1979年 設立者:松下幸之助
所在地:神奈川県茅ヶ崎市汐見台5-25 
卒業生数:252名(うち女性31名) 現在、衆議院議員31人(うち総理大臣1人)、参議院議員7人、都県議会議員14人、市区町村議会議員15人、知事1人、市長9人が卒業生。

パナソニックの創業者・松下幸之助が、晩年に70億円もの私財を投じて設立した財団法人。「21世紀理想の日本を実現するための諸理念・方策の探求と、それを推進していく人材の育成」などの目標を掲げ、「国家ビジョンの探究」など視野の広い教育が行われている私塾である。全寮制で、原則的に既婚者でも家族と離れて生活をしなければいけないことも特徴のひとつ。「基礎課程」2年、「実践課程」2年のカリキュラムを採用しており、在籍期間は4年間。応募資格は22歳~35歳で、学歴不問。塾生には研修資金として、月額20万円が支給される。「政経塾」とあるが、実際には政治家養成の色合いが強い。塾生の自主性を重んじており、就職の斡旋は行っていない。

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(絵/師岡とおる)

【1】国政の中枢へ人材を輩出
松下政経塾といえば、政治家を志す憂国の志士たる若者の登竜門。塾生初の総理に登りつめた1期生の野田佳彦首相を筆頭に、外務大臣の玄葉光一郎氏、政策調査会長の前原誠司氏、元総務大臣の原口一博氏など、いろいろな意味で話題を振りまく錚々たる与党幹部を多く輩出している。現在、38人の国会議員が同塾の出身と、少なくとも選挙戦においてはまさにエリート。民主党政権を「平成維新」と自画自賛した元首相もいたが、同塾をまさに明治維新の原動力になった「松下村塾のような活躍ぶり」と評するのは筆者の買いかぶりか。

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