サイゾーpremium  > 特集2  > 北川昌弘が語る"アイドルドラマの底力"─...

──男装女子モノが注目を集める7月クールのアイドルドラマ。だが希代のアイドルウォッチャーが選んだ作品は、それらだけにとどまらない。実力派若手女優の力作や、下馬評がイマイチな人気アイドルの月9まで、"アイドル的視点"でオススメの新ドラマを語る──。

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北川昌弘氏編集の『NIPPONアイドル探偵団フレッシュ'04』

 まず前段として、7月クールのドラマは、フジ『花ざかりの君たちへ』やTBS『美男ですね』に『桜蘭学園ホスト部』など、「アイドルの男装」をテーマにした作品が特徴的です。『AKBINGO!』(日テレ)の「DANSO甲子園」のように、"アイドルの男装"はアイドルファンとしてアリだと思いますが、これをドラマのテーマとする場合にはやや弱い。なぜなら、この手のドラマは大抵、イケメン男性たちが数多く出演するため、どうしてもそちらが注目されがちです。しかし、イケメンブームは頭打ちという印象があり、大ヒットするのは難しいように思います。

  そのようなドラマとは対照的に、満島ひかりが主演に抜擢された『それでも、生きてゆく』【1】は、純粋な女優の演技力で期待をしています。これまでの満島は、映画『愛のむきだし』や『カケラ』、テレ東のドラマ『モテキ』やNHK『おひさま』で確かな演技力を見せ、今一番勢いのある女優。特にパンチラやベッドシーンが目立った『愛のむきだし』では、「私で勃起してください」とぶっ飛んだコメントをするなど、単なるアイドル女優ではない何かを感じさせてくれたのは印象に残っています。


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2025年11月号

「異形と異端」が 動かすニッポン論

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