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連載
萱野稔人の"超"現代哲学講座 第2回

なぜルールに従わないといけないのか? 根拠付けに必要な哲学

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第2回テーマ
「ルール制定者が世界を制す」

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[今月の副読本]
『政治神学』
カール・シュミット/未来社(71年)/1890円
「主権者とは、例外状況にかんして決定をくだす者をいう」──。あまりにも有名な冒頭の一文を述べ、ナチス政権下のベルリン大学で教鞭をふるったシュミットによる、自由主義に類する法治国家を批判した1冊。


 今回はルールと哲学の関係を取り上げたいと思います。「なぜルールなのか?」と思われるかもしれませんが、日本ではルールというものに対する認識がものすごく低く、それが国際社会における日本の弱さにつながっていると考えられるからです。

 ここでいうルールとは、スポーツやゲームのルールから、法や制度に至るまで、あらゆる規則を指しています。つまり、特定の秩序を支える広い意味での取り決めのことですね。そうしたルールの根底には常に概念の働きがある。前回の講義では、哲学の本質は概念によってものごとをとらえる知的実践の中にある、という話をしました。要するに、概念を用いて世界を秩序立てていくという点で、哲学とルールは密接につながっているのです。

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