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鮫肌文殊と山名宏和の「だから直接聞いてみた」第44回

携帯電話の留守電(伝言メモ)が、20秒以内って短すぎませんか?

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photo by sekido from flickr

今月の回答者 ドコモインフォメーションセンター 様

 とにかくスピーチが大の苦手である。結婚式のような大舞台だけでなく、シゴト柄、担当番組でのスタッフの歓送迎会的な場においてもいきなり指名されて「何か気の利いたオモシロイこと」を言わなくてはならないハメに陥ってしまう場合が多い。

 一応、バラエティ系の放送作家なので、少しはウィットに富んだ(死語)内容をしゃべってくれるんだろうなあオイ!という周囲からのプレッシャーの中、私の場合、9割方が「『爆笑レッドカーペット』で、中笑いが出た瞬間に会場中を流れるビミョ~な雰囲気」と同じ空気を醸し出してしまう。これまでの人生で失敗した数々の自分のスピーチを思い出すと、穴があったら入りたい気分になるほどだ。

 私の中でオトナの基準として、「スピーチがうまい」のと同レベルで「留守電にメッセージを残すのがうまい」ことが挙げられる。特に「20秒以内で」というバージョンのやつ。「20秒以内でお願いします」という音声案内を聞いている時点から、早鐘のように鳴る心臓。そして「ピー!」というスタート音とともに自動的に始まってしまう録音。極めて冷静に伝えたつもりが、終わって通話時間を確認したら「21秒」だったりした時のなんとも形容しがたいムダな敗北感。なんでこんな思いをせねばならんのか。

 だから直接、ドコモインフォメーションセンターに聞いてみた。

 『携帯電話の留守電(伝言メモ)が、20秒以内って短すぎませんか?』

担当者 ドコモのサービスで伝言メモ機能を提供させていただくにあたりまして、ドコモで検討したうえで、最適という時間が20秒ということで伝言メモとして設定されたものです。

──20秒だと、緊張してうまくしゃべれずに、時間内に収まらないことがよくあるんですが。

担当者 はい、その場合はまたお電話をかけていただければ、次の伝言メモに録音することができますので。

──どうして20秒に設定したんですか?

担当者 特に理由というのはございませんで、ドコモで検討した結果20秒という時間に設定し、サービスを提供させていただいております。

──20秒と決める時に、担当社員でシミュレーションしたとか。もしくは、20秒っていうのがメモリーの容量の問題とか言うんなら、まだ納得がいくんですが。

担当者 申し訳ございません、ドコモのサービスの運用については、お客様へのご案内はできない内容になっております。

──20秒にした理由は秘密なんですね?

担当者 申し訳ございません。

 とにかく教えられないの一点張り。もうこうなったら意地だ。ソフトバンクお客様センター総合案内にも同じ質問をぶつけてみた。

担当者 ……はい、そちらは当社の設定でございまして、(20秒以内という設定の)決め方については特にご案内しておりません。

──さっきドコモにも同じ内容を聞いたんですけども、なぜか秘密なんですよね。それってなんでですか?

担当者 社内的な内容によりますので、ご案内している情報ではございません。

──「社内的な内容」ですか……(あきれ気味)。

担当者 はい!

 通信業界において、顧客の個人情報に関して守秘の義務があるのはワカルが、今回の内容ぐらいなら別に教えてくれてもいいんじゃないか。なんだか、20秒以内の留守電(伝言メモ)にメッセージを入れてる途中で時間切れになった時と同じ虚しさを感じてしまったのでありました。

[株式会社NTTドコモ]
1991年に設立された、日本最大手の無線通信サービス企業。ちなみに、ウェブ上にあるドコモのファンサイトの情報によると、ドコモ留守番電話サービスの声は、声優の「中村啓子」さんという女性が担当しているという。

さめはだ・もんぢゅ
1965年、神戸にて誕生。放送作家。『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)、『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)などを手がける。なんかダラダラと仕事しているうちに夏が終わってしまいそうな今日この頃。9月発売の「BRUTUS」にて、先輩放送作家の高橋洋二さんとこそっと対談なんぞやってたり。くりぃむしちゅーの海外ロケもの特番やったり。パンクフェスに行ったりしてます。


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