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第1特集
AV女優、お笑い芸人、ミュージシャンが過激にジャッジ!

「読むor捨てる」は俺が決める! ベストセラーの本当の価値

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――書店に平積みされるベストセラーの数々だが、はたして読む価値あるのか? ないのか? それぞれの本のテーマにピッタリな方々に読んでもらい、独断と偏見でジャッジ!

円熟した社会で人が生きるのに必要なのはドスケベでございます

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村西とおる
(AV監督)

 読むべきでございます。こちらの本の「二兎しか追わぬもの一兎も得ず」という言葉、確かにそうだろうと思いますね。私はこれまで何千人という女優を口説いて出演してもらったけれど、「彼氏がいるから無理」なんて言葉、真に受けませんよ。誰でも人生で劇的に変わるときってあるでしょう。破れかぶれになったり、急に行動的になったり。いつその気になるかわからないのだから、躊躇せず、追っかけておくんです。恋愛でも同じ。人の女房だろうが、有名なタレントだろうが、どんどんアプローチしておけばいいんですよ。

「萎縮」という言葉も出てきましたね。医学用語で、使わない器官が衰えるっていう。人として衰えないために、ドスケベなことを考えるのは大事です。妄想して、イマジネーションを活性化させることが自分を解き放つ。ナイスですね〜。自分たちが持っている性的嗜好で、眠っているものってあるでしょう。対社会的に配慮してしまっているもの。それではペニスもクリトリスも勃起しきってない。不十分でございますよ。

 日本は山の中の自動販売機も壊されない安全な国です。夜道も危なくない。この安心で高度な文化の中で、セックスはどうあるべきか。『欲情の作法』の中で、渡辺先生はそれをおっしゃっている。こんな高度な文明の中だからこそ、追いかけたり妄想したり、試行錯誤の中で豊かなセックスを獲得してごらんなさいよって。

 若い人にとって76歳の描く性愛の美学は「古くさい」のかもしれない。でもね、古くさくはないですよ。何百年間も日本人が培ってきた美意識に沿ったもの。底に通じる感性は、簡単には変わらないんですから。

 欲情の「作法」を考えるということも、すごく日本的ですね。セックスのときに相手が「すごく大きいわ」って言ってくれる。こっちだって、「こんなに締まってるね」って言いますよ。「今夜もゆるめだね」って言うわけにいかないでしょう。セックスには、そういう気遣いが必要。嘘じゃなくて潤滑油なんですよ。「こんなの初めて」って、女の子は作法で言うんです。本当は何十回目かもしれないのにね(笑)。

村西とおる(むらにし・とおる)
1948年、福島県生まれ。80年代よりアダルトビデオ監督として活躍。近年は、ジャニーズやバーニングなど、大手芸能事務所に対するタブーを恐れぬ発言の数々でも注目を集めている。

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『欲情の作法』
渡辺淳一/幻冬舎/1155円/09年2月発売
累積売り上げ 26万2342部(5月25日時点、オリコン調べ)
愛と性の大御所・渡辺淳一が、自らの経験と医学的見地から指南する、男女の愛の心理的HowTo本。ススキノ嬢と恋に落ちた時に不能になったが、それを彼女の優しさで克服したという自身のエピソードなどを通じて、男と女は互いにどのように接するべきかを説く。



言い回しは違うけれど、僕と村上さんは一緒の意見だね!

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寺門ジモン
(芸人・ダチョウ倶楽部)

 趣味の多い僕に『無趣味のすすめ』という本を持ってきたサイゾー編集部! 残念! この本は"無趣味"を勧める本ではない! しかも、この本は非常に面白い! しかし、僕の趣味論と龍さんの趣味論は微妙にズレている。そのことについて語りましょう!

 この本では、「自分は趣味もすぐに仕事にしてしまうから趣味が成立しない」と龍さんは言っています。一方、僕はクワガタ研究もグルメも時計もすべて趣味として楽しみつつ、仕事にしている。

 僕にとって趣味は自己投資の時間。僕は趣味に10年20年30年かけてます。仕事だとすぐ結果を出さなきゃいけないけど、趣味なら長く時間をかけられる。世の中には時間をかけないとわからないこともありますから。あと、趣味を仕事にすると、いろんな障害が出てくることがあるでしょう。仕事にすると、生み出すお金が少なければやめなきゃいけない、とか。でも、「これはあくまでも趣味なんです」と言っておけば、仕事をしながらでもずっと勉強できるんです! たとえば、僕はお肉について牛の生産農家まで追求していく。仕事だと「そんなことは無駄だ」という声が周りから出てきてしまう。でも、僕はそういう無駄なことを30年続けて、普通では到達できない地点までたどり着いた。つまり、「趣味は突き抜けるまで徹底しろ!」ということ。そうすると、いつでも趣味で仕事ができる状態にあり、お金のほうから寄ってくる。突き抜けることによって、やっと趣味が仕事になるんです。だって、30年サラリーマンをやってきた人が脱サラして始めたうどん屋と、小学生の頃から30年間ずっと趣味として研究してきた人のうどん屋、どっちを食べたいですか? つまり、僕の趣味はすべてそれ!

 龍さんは「趣味という"ゆるい感覚"に安住してはいけない」と言っている。何事もコストをかけなければ充実感を味わえないという意味では、言い方は違うかもしれないけど、僕と似たようなことを考えていると思う。さすが、龍さんは言葉のアスリートだね!

寺門ジモン(てらかど・じもん)
1962年、兵庫県生まれ。焼き肉とクワガタに取り憑かれたジモンの超生態を描いたグルメ&サバイバルコミック『ネイチャージモン』(講談社)の原作も手がける。取材拒否の名店の数々を公開する『取材拒否の店』(フジ/毎週金曜日 27時5分~)も放送中。

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『無趣味のすすめ』
村上 龍/幻冬舎/1260円/09年3月発売
累積売り上げ5万7315部(5月18日時点、オリコン調べ)
仕事と人生、グローバリズム、ファッション、品格など多岐にわたるテーマのエッセイがまとまった1冊。生き方の指南書的な内容。表題となったエッセイでは、「基本的に趣味は老人のものであり、真の達成感や充実感は仕事の中にしかない」と言い切っている。


巨乳はバカじゃない。けど、この本は読めなくていいや

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Hitomi
(JカップAV女優)

 テレビで取り上げられてたのを見て、気になってました、この本。意外に読めるんじゃね?って思って。載ってる漢字は、う~ん、見たことはあるけど読めないのが多いですね。これとか(と言って漢字を指す)、「かたず(固唾)」? へぇ~。こっちは......「こうふん(口吻)」? 読めないもんですね(笑)。

 国語の成績はいいほうでしたよ。でも、数学では1点とか取ってたし、バカだと思われてたと思う。「巨乳=バカ」の都市伝説があるから、そう思われてたんじゃないかって? 学校ではサラシ巻いたりして隠してたから、巨乳ってバレてなかったんじゃないかなあ。体育着の前を引っ張って目立たなくしたり、大変でした……って、漢字と全然関係ないですね(笑)。

 この本が売れてるのは、タイトルがいいんだと思います。「読めそうで読めない」って言われるとチャレンジしたくなっちゃう。あとやっぱり、「未曾有」でしたっけ? 麻生さんの読み間違いで話題性もあったし。「オレは読めるから麻生さんより頭いい」って、自己満足のために買う人もいるんじゃないかなあ。

 でも、ちょっと読めなかったからって、みんな責めすぎですよね。誰でも間違えることはあるし、あんなにバカバカ言わなくても。なんか学校みたい。ひとりが「あいつバカだぞ~」って言ったら、それがばーっと広まって、みんなからいじめられるっていうような。そういうの、大嫌いなんですよね。

 それに、もしこの本に出てる漢字を全部読める人がいたとしても、別に頭がいいとは思わない。「塔頭(たっちゅう)」とか、普段の生活で見かけない漢字がいっぱいあるし、それよりも要領よくモノを考えられる人のほうがよっぽど頭がいいと思う。クイズとしては面白いけど、全部読めても「すごいねー」ってだけ。

 興味はあったけど、別に読む必要ないと思いますね。500円のこの本を買って「知識をつけよう!」って頑張ってる人がいたら、「その500円でタバコとコーヒー買ったほうがいいんじゃないですか?」って言います。「リラックスタイムをどうぞ」って(笑)。

Hitomi(ひとみ)
1986年、熊本県生まれ。グラビアアイドルを経て、ソフト・オン・デマンドから女優デビュー。B97W59H83のJカップ! 7月23日発売の『芸能人 Hitomi 激イキ潮吹きポルチオ』(2980円)で、SODstarを卒業予定。

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『読めそうで読めない間違いやすい漢字』
出口宗和/二見書房/500円/08年1月発売
累積売り上げ部数/83万8360部(6月8日時点、オリコン調べ)
国会で漢字の誤読を連発した麻生総理を揶揄するように、漢字本ブームが到来。中でも本書は、コンビニでの販売などもあって着々と部数を伸ばし、5月には続編も発売された。タイトル通り「読めそうで読めない」漢字から「全然読めそうにない」漢字まで、大量収録。



YOSHIKIはサムシングが違う別世界の住人だ!

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ダイアモンド・ユカイ
(ロックミュージシャン・俳優)

 本ってさ、最初の3分の1読んだ時点でつまんなかったら、もうダメなんだよ。でも、この『YOSHIKI/佳樹』は、500ページ近い長編にもかかわらず、一気に最後まで読めちゃった。いやぁ、面白かったよ。

 特に良かったのは、序盤の幼少期のくだり。病気がちだったYOSHIKIの人間的な弱さや格好悪さが正直に綴ってあって、好感を持ったね。お父さんを早くに自殺で亡くしてしまった話はショッキングだったけど、共感もした。俺もデビュー前に親父を亡くしているか
ら、ちょっと気持ちがわかるっていうかさ。

 でもYOSHIKIの場合、そういうマイナスをプラスに転化して今があるんだから、たいしたもんだよね。俺なんか今、なんもないよ。ゼロだから。いや、ゼロどころかマイナスかもしれない(笑)。80年代、俺たち(レッドウォーリアーズ)が西武球場でコンサートやってるぐらいの時期に、Xがインディーズでガーッと出てきた。 この本読んで初めて知ったんだけど、その頃YOSHIKIは、母親から毎月50万もの仕送りをもらってたんでしょ? 羨ましすぎるよ! そういう特異な生い立ちや境遇から考えても、彼はまさしく選ばれた人間なんだな。傍若無人な振る舞いや、浮世離れした生活が許されるのも、彼が生まれながらのスターだからだよ。

 そういや、落ちぶれてしまった元メンバーに、ポンと200万円の現金を手渡すエピソードがあったけど、たとえカネがあったとしても、あんなこと俺にはできない(笑)。

 ただ唯一不満を挙げるなら、大スターになってからの描写が、格好良すぎる点だな。もっとダサくて人間臭いところ、例えばアメリカ進出がうまくいかなかったときの内面を包み隠さず描いてほしかった。俺の屈辱エピソード? 離婚して金がなくなった時は、喫茶店からトイレットペーパーをかっぱらって生活してたよ(笑)。

 ただまぁ、そういうことを語ってしまったら、それはもはや「YOSHIKI」じゃなくなってしまうんだろうね。同じロックミュージシャンなのに、サムシングが決定的に違う。俺から言わせれば、彼は別世界の住人だね。

ダイアモンド・ユカイ(だいあもんど・ゆかい) 
1962年、東京都生まれ。86年10月、伝説のロックバンド・レッドウォーリアーズのボーカルとしてデビュー。今年3月には、飯島直子や三浦理恵子などとの恋愛・結婚遍歴も綴った自伝『成りさがり』(光文社)を上梓。俳優として活動の幅も広げている。

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『YOSHIKI/佳樹』
小松成美/角川書店/2310円/09年5月発売
累積売り上げ3万6490部(6月8日時点、オリコン調べ)
X JAPAN誕生から解散、再結成までの軌跡と、自らの生い立ち、そして父の死──。YOSHIKIの半生が本人への取材を元にまとめられている。またこれまで正式に公開することのなかった本名の「林佳樹」も公表し、2歳から現在までの写真も満載。



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