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東京を離れ、九州に暮らす本人を直撃!

'70s「ガロ」の"幻の天才漫画家" 安部愼一 ディープラブ生活が映画化!

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『美代子阿佐ヶ谷気分』より。

 永島慎二、つげ義春に続く期待の新人として70年代に月刊「漫画ガロ」(青林堂)を中心に活躍した漫画家・安部愼一。恋人・美代子(後に結婚)をモチーフにした私生活漫画は近年再評価され、この度、75年生まれの坪田義史監督によって代表作『美代子阿佐ヶ谷気分』が実写映画化された。現在は故郷の福岡県田川市に美代子夫人と静かに暮らす安部に近況を尋ねた。

「31歳の頃に精神分裂症を発病しちゃってね。一時期は精神安定剤を1日10錠飲んでたけど、今は1錠程度。酒は10年前にやめ、小説を書いて過ごしています。美代子さんが縫製工場を経営してて、それで暮らしているんです。漫画は依頼があれば、また描きますよ。モデルはもちろん美代子さんです」

 創作に苦しみ、心の均衡を失っていく安部を水橋研二、彼を支える美代子を町田マリーがそれぞれ熱演。ベッドシーンをはじめ、阿佐ヶ谷で過ごした2人の濃厚な愛の生活が赤裸々に再現されている。

「町田マリーが美代子さんにそっくりでビックリ。特にヌードになった時のスタイルがいいね。顔は美代子さんの若い頃のほうがちょっと上だけど(笑)。この間、美代子さんに『生まれ変わっても、もう一度キミに求婚するよ』と話したら、『今世だけで十分。でも、アナタが死ぬまでは一緒にいます』と言われてね。はは、今じゃすっかり恐妻家です」

 70年代に激しい愛の炎を燃やした2人は、今は違った形の愛を営んでいるようだ。

(長野辰次)

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『美代子阿佐ヶ谷気分』
70年代初頭、漫画家の安部は恋人・美代子をモデルに次々と作品を発表。やがて美代子の友人と関係を持った安部は罪の意識から、美代子に小説家志望の川本と寝るよう強要する。原作/安部愼一 主題歌/SPARTA LOCALS 監督/坪田義史 出演/水橋研二、町田マリー、本多章一、松浦祐也、あんじ、三上寛、林静一、佐野史郎 配給/ワイズ出版 渋谷イメージフォーラムにて初夏ロードショー R15 http://miyoko-asagaya.com/

あべ・しんいち
1950年、福岡県出身。漫画家。現在も「アックス」(青林工藝舎)で私小説を連載中。代表作に『美代子阿佐ヶ谷気分』のほか、『日の興奮』(ワイズ出版)など。


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