サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > 第三次韓流ブームと美容整形の交差点【1】/美容整形大国【韓国】のしたたかな戦略
第1特集
第三次韓流ブームと美容整形の交差点【1】

「韓国人になりたい」女性急増! 医療観光客42万5380人!美容整形大国のしたたかな戦略

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――韓国人になりたい日本人女性が増えている。ネトウヨが聞いたら憤死しそうな話だが、どうやら10代、20代女性の間では「韓国観」そのものが変化してきているのだとか。若者は韓国に何を求めているのか、美容整形事情を通して探っていこう。

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(絵/吉岡里奈)

 今、韓国に渡って整形をする20代の日本人女性が増えている。例えば、ツイッターで「整形韓国」と検索してみてほしい。彼女たちが整形に関する情報専用のアカウント(整形垢)を使い、韓国の美容整形外科について情報交換をしていることがわかるだろう。整形後のグロテスクな顔の写真をさらし、仕上がりや経過を報告しているアカウントも少なくない。

 日本で韓国が大きな存在感を示したことで知られるのは、2004年頃に一大旋風を巻き起こしたドラマ『冬のソナタ』ブームだろう。韓国ドラマが地上波でも放送されるようになり、09年頃には東方神起、少女時代、KARAなどのK-POPグループがチャートを席巻。韓流スターたちは、一躍時代の寵児としてテレビや雑誌をにぎわせた。

 しかしK-POP最盛期の11年、フジテレビを「反日的」「偏向放送」とする大規模抗議デモが発生したのを発端に、韓流ブームは陰りを見せ始める。メディアでも「嫌韓」という言葉が飛び交うようになり、12年には李明博大統領の竹島初上陸をきっかけに日韓関係は一気に冷え込んでいく。以降、地上波で韓国ドラマが放送されることはなくなり、韓国は一種のタブーと化した。17年末、日本人メンバー3人を含むK-POPグループTWICEが再び紅白歌合戦に出場したが、その人気を「中高生の間での一過的なブームにすぎない」とする向きも多い。

 だがどうやら、若年層はこうした認知とはまったく違った韓国観を持っているらしい。そのヒントとなるのが、冒頭の20代女性たちだ。なぜわざわざ彼女たちは韓国で美容整形手術を受けようとするのだろうか? その事情を探りながら、今の10代、20代の語られざる韓国観に迫ってみよう。

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