>   >   > 小学館は“描きたくない”媒体!?

出版業界において「マンガしか売れない」と言われて久しく、雑誌、ウェブプラットフォームともに、その媒体数はいまだ増え続けている。そんな中、媒体とのいざこざも絶えず聞こえてくるが、マンガ家たちは今、どこで描きたい/描きたくないと思っているのか? ここではマンガ家たちに話を聞き、その本音に迫った。

1802_01_takeda_520.jpg

 メディアミックスやウェブマンガの隆盛など、今なおマンガ産業は発展を続けている。しかし、光あるところには当然影もあり、最近ではマンガ界のネガティブな話が聞こえてくることも珍しくない。2017年にはマンガ家の佐倉色が「少年エース」(KADOKAWA)連載時に起こったいざこざを赤裸々に描いたマンガ『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』(飛鳥新社)を刊行。同年12月末には、NHN comicoが運営するマンガアプリ「comico」の連載作家が運営側の対応をツイッターで批判し、ほかの作家からも賛同の声が上がる事態となった(告発された事実について、comico側は公式に否定)。

 こうした作家と媒体側とのトラブルは後を絶たないが、そんな中でもマンガ家たちが“描きたい”と希望する媒体、“描きたくない”と感じている媒体とは一体どんなところなのだろうか? 匿名を条件に何人もの現役マンガ家に話を聞き、その本音を探ってみた。

 まず、“描きたいマンガ雑誌”として名前が挙がったのはやはり、少年マンガ誌の王者「週刊少年ジャンプ」(集英社)。

「チャンスがあるなら、一度は『ジャンプ』で連載してみたいです。やっぱり“ジャンプ”という名前への憧れもありますし、箔も付く。ただ、個人的には、出世志向の編集者が多いイメージの『少年ジャンプ』より『ウルトラジャンプ』で描きたい。『少年ジャンプ』の編集者は基本的に作家任せですが、『ウルトラジャンプ』の編集者はマンガのことが大好きで、作家の描きたいものを大事にしてくれる印象があります。

 それと、『ウルトラジャンプ』には荒木飛呂彦先生が連載してるのも大きいですね。マンガ家にとって、自分が好きな先生と同じ媒体で描けるっていうのはとてつもない喜びです。オノ・ナツメさんや荻原一至さんもいるので、ぜひ連載してみたい雑誌です」(40代男性マンガ家・A氏)

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年5月号

ウェブ(禁)新論

ウェブ(禁)新論
    • 【ウェブ編集vs雑誌編集】討論会
    • 【ジャニーズ】動画ビジネスの是非
    • 【元NMB・高野祐衣】が美ボディ披露
    • 動画配信サービスと【JKの本音】
    • 【72歳】のユーチューバーが登場
    • 【Creepy Nuts】がヒップホップ動画を斬る
    • アジア人ラッパーがバズる【88rising】
    • 【88rising】の気鋭アーティスト6選
    • 大手企業が群がる【eスポーツ】
    • 【学者vs業界団体】がガチバトル
    • 検閲とエロの【中国ウェブ文化】
    • 【ライブチャット】が流行る中国
    • スラムと【マフィアとグロ動画】
    • 【Amazon】がテレビ局になる日
    • 【インド市場】で動画配信戦争が勃発
    • 【民泊利権】に群がる宿泊&住宅サイト
    • ネット配信が【AV】に与えた影響
    • 【配信専属AV女優】は何を思う?

マンガで学ぶ「(裏)社会学」

マンガで学ぶ「(裏)社会学」
    • 【実際のヤクザ】に聞いた下半身事情
    • 【ヲタめし】ハロプロヲタのライブ後

華村あすか、19歳のプライベートセクシー

華村あすか、19歳のプライベートセクシー
    • 【華村あすか】クダモノとカラミます。

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【橋本乃依】芸能界1年生が描く青写真
    • 【想田和弘】「観察映画」に託した未来
    • 【桜井莉菜】35歳現役ギャルモデルの提言
    • 【DJ CHARI&DJ TATSUKI】最先端ヒップホップの形

連載

    • 【アンジェラ芽衣】けっこう根暗なんです。
    • 【宮下かな子】森田童子にゾクゾク
    • 【冨手麻妙】映画界に愛された女優の身体
    • 密かに好成績を残した剣の貴公子
    • 【由美子】の夢は夜ひらく
    • 行政法研究者が語る日本の行方
    • 高須基仁の「全摘」
    • 【品川ヒロシ】が夜通し語る映画愛
    • 継続危機と対峙する【秋田の伝統祭】
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【XXX Tentacion】SNS厄介者たちの続く伝説
    • 【元スパイ襲撃被害】スパイによる本当の諜報活動
    • ナチスの【優生学】が投げかけるもの
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」/『サバービコン』
    • 実話を元に描かれた【映画でわかる】社会の病巣
    • 小原真史の「写真時評」
    • 「念力事報」/森友ふたたび
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 女はなぜ皆【星野源】を欲するのか?
    • 俺と伝説のラッパーたちとの交遊録
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 幽霊、文化系連合赤軍な雑誌の終焉。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』