サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > 【Supreme×ヴィトン】コラボの裏側

 今年に入って世界中を巻き込んだ社会現象となっているのが、ストリートブランドの「Supreme」と、高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のコラボレーションアイテムだ。ストリートと高級ブランドの、珍妙とさえ思えるこのコラボの裏側には、売り上げ低迷にあえぐファッション業界の思惑が交錯し、互いの利権の取り合いを画策しているようだ。唯一無二のSupremeブランドと伴に、激変するファッション業界の今を考察してみよう。

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 今年7月、表参道には連日にわたって大行列が続いていた。原宿駅を越え、代々木公園の陸上競技場方面まで延びたその行列の向かう先にあったのは、青山にオープンしたルイ・ヴィトン(以下、LV)×Supremeのポップアップショップだった。

 世界中のファッション関係者を驚愕させたこのコラボレーションは、売り上げ的にも近年稀に見る大成功となり、マドンナやジャスティン・ビーバー、レディ・ガガといったセレブたちがそのアイテムを身にまとった。日本でも、HKT48の指原莉乃、EXILEのAKIRA、三代目J Soul Brothersの岩田剛典や今市隆二、登坂広臣といった芸能人たちが着こなしたばかりでなく、AV女優の明日花キララやYouTuberのHIKAKINまでをも虜に。当初、7月13日までの販売を予定していたが、在庫が底をつき、6日早く店じまいという盛況ぶりだった。

 いったいなぜ、世界のトップに君臨するラグジュアリーブランドが、スケートボードカルチャーから発信された一介のストリート系アパレルであるSupremeと手を組んだのだろうか?

Supremeは転売する!?

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「さしこのくせに」と言われていたさっしーも、今や、アイドル界のファッショニスタ?おしゃんですね~。ツイッターには、バッグを持ってる画像も。

 そもそも、読者貴兄はSupremeなるブランドをご存じだろうか?

 94年、Supremeはジェームス・ジェビアによってニューヨークの、アーティスト街であるソーホーとイタリア移民街であるリトルイタリーのちょうど間にあるラファイエット通りで産声をあげた。もともと、スケーターのためのセレクトショップとして出発した同店は、オリジナルTシャツの販売によってその名を広め、ケイト・モスをモデルに起用したカルバン・クラインの広告にSupremeのステッカーを勝手に貼りつけるという掟破りのプロモーション展開などで勢力を拡大。日本でも、97年頃から、裏原宿にあった「technique」というショップなどが取り扱いを始め、98年に日本1号となる代官山店が開店すると、毎週末大行列が発生する事態に。折しも、当時一般化しつつあった「裏原系」ブームによってNIGOや藤原ヒロシ、ヘクティックディレクターであったYOPPIこと江川芳文らがストリートファッションを牽引していた時代。彼らがロゴ入りのウェアやキャップを被ることでSupremeは日本でもおなじみのブランドとなっていった。

 しかし、裏原系ブランドの大衆化や、ファストファッションの台頭といった状況の変化によって、00年代中盤から、裏原宿ブームは徐々に失速していく。94年から渋谷、原宿などのストリートファッションを観察し、記録写真を撮影してきた共立女子短期大学の渡辺明日香教授は「00年代中盤以降、Supremeのロゴが付いた洋服を着ている人をストリートで見ることはほとんどなくなった」と、その変化を語る。

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