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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第90回

ただ大きいだけじゃない!iPad Proが予感させるOS覇権闘争の新局面到来

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進化の歩みを止めないIT業界。日々新しい情報が世間を賑わしてはいても、そのニュースの裏にある真の状況まで見通すのは、なかなか難しいものである――。業界を知り尽くしたジャーナリストの目から、最先端IT事情を深読み・裏読み!

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『iPad全操作使いこなしガイド2016』(standards)

 コンピューターが普及し始めた頃から現在に至るまで続く、OS覇権闘争がいま、新たな局面を迎えている。11月11日、12日と相前後して発売された、アップルのiPad ProとマイクロソフトのSurface Bookの存在が、その証左だ。PCメインからモバイルへ変わる未来を手中に収めるのは、果たしてどちらの会社なのか。

 12・9インチの巨大なタブレット、iPad Proがアップルから発売された。テック系のメディアを見渡してみると、この製品とマイクロソフトの新しいタブレット製品Surface Bookを比較したものが多い。どちらが使いやすいか、性能が高いかという比較の内容はともかくとして、この両製品が同じ時期に登場してきたことは何を意味しているのだろうか?

 ポイントは、コンピュータOSの未来像である。

 PCのOSといえば、言わずと知れたWindowsとOS X。WindowsかMacかというのは、昔からのPCユーザーであれば懐かしい「対決」でもある。振り返れば1990年代にはWindowsが席巻してMacは劣勢に立たされ、命運が尽きたかに思われた。しかし90年代末にスティーブ・ジョブズがアップルに復帰し、iMacを発売してからは徐々に復活して、いまではクリエイティブ系の仕事の人やスタートアップ企業などでは大半の人がMacを使っているという風景が当たり前になっている。大企業ではいまだWindowsが圧倒的なので市場シェアは揺るがないが、Macの存在感は非常に大きくなっている。

 しかしPCだけでなくモバイルも含めれば、モバイルOSであるiOSとアンドロイドの市場シェアは非常に大きい。

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