サイゾーpremium  > 特集  > スポーツ  > 【ドーピング】が金を生む 薬物まみれの近代五輪
第1特集
薬物に染まった近代五輪の裏面史を紐解く!【1】

ベン・ジョンソンにジョーンズ、室伏のライバル・アヌシュ……薬物に染まった近代五輪の裏面史

+お気に入りに追加

──近代五輪で新記録が出るたびに、話題になるドーピング。IOCの対策にもかかわらず撲滅されることはなく、イタチごっこのように新たなドーピング薬が開発されるという。世界的なスポーツ大会の裏で、勝利の栄誉のため、莫大な金のため、薬物で超人的な肉体を手に入れた選手たち。その栄冠と転落の歴史とともに、ドーピングの現状を探る。

1208_doping2.jpg
海外の通販サイトではドーピング薬が、買えるところもあるとか。

 勝利への欲望やそれに付随する金銭的な理由から、まるで改造人間のように強靭な肉体を手に入れられるドーピング。反面、副作用があり後に身体を壊す選手も多く、さらにもし検査に引っかかればすべての栄冠が失われてしまうのだが、それでも手を出す選手は後を絶たない。なんとしてでも勝ちたい、勝たせたい人々による「ドーピング競争」は五輪の裏面史でもあるようだ。

「選手が国際大会で金メダルを獲得したり、あるいは世界記録を出したりすれば、選手本人だけでなくコーチやスポンサー、所属団体、もっといえばイベントの主催にも、金銭的なメリットがあります。商業主義に傾倒したIOC(国際五輪委員会)が『名誉や金儲けのためにドーピングはするな』と言っても、まったく説得力がない」

 そう語るのは、多くの競技にまたがってドーピング問題を取材してきた作家で、この問題を追いかけた『果てなき渇望』(草思社)の著者・増田晶文氏だ。各国のテレビ放映権料、スポンサー、入場料や記念グッズ販売の収入など、IOCが抱える数々の利権。その拡大は「大会の盛り上がり」にかかっており、ジャーナリストの間では「驚異的な記録を出す、あるいは超人的なパフォーマンスを行う選手が登場する可能性を狭めないため、あえてドーピング検査に抜け道を作っているのではないか」「選手サイドから、多額の献金を伴うロビーを受けているのではないか」との見方すらあったという。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年7月号

ヤバい本150冊

ヤバい本150冊
    • どうなる【出版業界】の諸問題
    • 【クラウドファンディング】ヤバい本
    • 【ネットの自由】を啓発する思想本
    • 【A-THUG×BES】の獄中読書
    • 識者が推す【ラップ】現代史選書
    • 【橘ケンチ×手塚マキ】読書の愉楽
    • 【椿原愛】Fカップ読書グラビア
    • ベストセラーを生む【書籍広告】
    • 【アジア移民文学】に見る差別の現実
    • 【世界の移民】たちが叫ぶ幸福論
    • 増加する【脱北者】文学
    • 【朝の読書】のイビツな思惑
    • ポリコレNGな【童話】の世界
    • 米国で【禁書】扱いされる童話
    • 【人間革命】本としての評価

乃木坂46・斉藤優里「7秒のしあわせ」

乃木坂46・斉藤優里「7秒のしあわせ」
    • 【斉藤優里】卒業記念写真集

NEWS SOURCE

    • 【ピエール瀧】に非情な処分を下したソニー
    • 増税前に選挙を!【安倍政権】の思惑
    • 映画【新聞記者】が与えた永田町への衝撃

インタビュー

    • 【芽島みずき】ポカリガールは14歳の美少女
    • 【日比遊一】樹木希林も認めた映画監督の実力
    • 【ROLAND】「俺か、俺以外か。」名言ホストの野望

連載

    • カバーガール/平嶋夏海
    • 【高崎かなみ】期待の新人モデル水着撮
    • 【川栄】ベイビー
    • 【Wi-Fi】の電波が人を安心させるサービスに
    • 【更科功】化石人類から見える人間の根源(後)
    • 高須基仁/後藤新平と大谷翔平の2大「平」が時代を切り開く
    • 罵声飛び交う【三社祭】の醍醐味
    • 過酷な中国受験戦争【教育アプリ】の進化
    • 【ゲーム・オブ・スローンズ】とヒップホップ党
    • 町山智浩/【ロング・ショット】ロマコメの最新系主人公
    • 【官邸】への権限集中が招く弊害と行く末
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/トランプと接待バカ一代
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/『家族はつらいよ』後期高齢者向けポルノの戯論
    • 【処方薬でキマる】アメリカ薬物事情
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 伊藤文學/三島由紀夫に美輪明宏、薔薇族を彩った著名人
    • 幽霊、卑しき自己啓発本サロン商売。
    • 花くまゆうさくの「カストリ漫報」