>   >   > 【ドーピング】が金を生む 薬物まみれの近代五輪
第1特集
薬物に染まった近代五輪の裏面史を紐解く!【1】

ベン・ジョンソンにジョーンズ、室伏のライバル・アヌシュ……薬物に染まった近代五輪の裏面史

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──近代五輪で新記録が出るたびに、話題になるドーピング。IOCの対策にもかかわらず撲滅されることはなく、イタチごっこのように新たなドーピング薬が開発されるという。世界的なスポーツ大会の裏で、勝利の栄誉のため、莫大な金のため、薬物で超人的な肉体を手に入れた選手たち。その栄冠と転落の歴史とともに、ドーピングの現状を探る。

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海外の通販サイトではドーピング薬が、買えるところもあるとか。

 勝利への欲望やそれに付随する金銭的な理由から、まるで改造人間のように強靭な肉体を手に入れられるドーピング。反面、副作用があり後に身体を壊す選手も多く、さらにもし検査に引っかかればすべての栄冠が失われてしまうのだが、それでも手を出す選手は後を絶たない。なんとしてでも勝ちたい、勝たせたい人々による「ドーピング競争」は五輪の裏面史でもあるようだ。

「選手が国際大会で金メダルを獲得したり、あるいは世界記録を出したりすれば、選手本人だけでなくコーチやスポンサー、所属団体、もっといえばイベントの主催にも、金銭的なメリットがあります。商業主義に傾倒したIOC(国際五輪委員会)が『名誉や金儲けのためにドーピングはするな』と言っても、まったく説得力がない」

 そう語るのは、多くの競技にまたがってドーピング問題を取材してきた作家で、この問題を追いかけた『果てなき渇望』(草思社)の著者・増田晶文氏だ。各国のテレビ放映権料、スポンサー、入場料や記念グッズ販売の収入など、IOCが抱える数々の利権。その拡大は「大会の盛り上がり」にかかっており、ジャーナリストの間では「驚異的な記録を出す、あるいは超人的なパフォーマンスを行う選手が登場する可能性を狭めないため、あえてドーピング検査に抜け道を作っているのではないか」「選手サイドから、多額の献金を伴うロビーを受けているのではないか」との見方すらあったという。

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