>   >   > 【カンパニー松尾】が語るハメ撮りとカメラの進化

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カンパニー松尾(かんぱにー・まつお)
1965年、愛知県生まれ。87年、過激な作品性で知られたAVメーカー・V&Rプランニングに入社後、88年、『あぶない放課後2』でAV監督デビュー。ハメ撮りといえば彼、というほど有名なハメ撮りAV監督として知られ、03年にはAVメーカー・ハマジムを設立。AV以外でも幅広く精力的に活躍中。

──カンパニーさんは現在、原宿に居を構えるAVメーカー・ハマジムを中心に活躍され、ミュージシャン・豊田道倫氏のライブをカメラに収め続けるなど、まごうことなき原宿系クリエイターでおいでです。さて、ハメ撮りといえば、ハンディタイプのビデオカメラ。といえばやはりソニーですか?

カンパニー松尾(以下、) この取材の話を聞いた時は「よくぞ私に」と思いましたよ!というのもね、ハメ撮り発展の歴史というのは、ソニーのハンディカムの進化の歴史とバッチリかぶっているんですよ。ハンディカムがなかったら今の俺はいません。

──いきなり話がトップギアに入りましたね。

 僕のAV監督デビューが1988年で、Hi8機第1号のハンディカムCCD-V900が出たのが89年ですからね。当時のAV撮影現場はテレビ番組の制作現場と一緒で、業務用の大きくて高額なカメラと、たくさんのスタッフが必要でした。そもそも、小さいビデオカメラというものがほぼ存在していなかったんです。村西とおる監督も、パンツ一丁で業務用のやたらデカいベーカムを肩に担いでいたでしょう?

──そこへ小型のハンディカムが登場して、ようやくハメ撮りの本史が始まる、と。

 プロユースとしてハンディカムを使ったのは、AV業界が最も早かったと思います。後に『進め!電波少年』(日本テレビ系)などでハンディカムが使われるようになりましたが、テレビへの導入はAVから5年は遅れていました。実際、画像が粗すぎてテレビ放送用には使えなかったんですよ。でも、AVではそれがかえって味わいになっていたし、女の子と2人きりで街中で撮影してもけげんな顔をされないというメリットが大きかった。そして、何よりコストですね。1日数十万円かかる人件費と同じ値段で、カメラが手に入っちゃうんですから。

──経費とスタッフがいらず、よりそそられる絵が撮れると。

 まず、伊勢鱗太朗監督が、本編のおまけコーナーに、ハンディカムを楽屋に持ち込んでそのままヤっちゃうみたいな使い方をしていました。一方で業界全体としてはAVバブルで、単体女優全盛時代から、やがてジャンルが細分化して企画モノが始まった時期です。ぼくが『私を女優にして下さい』でハメ撮りを始めた91年頃には、露出モノや盗撮モノにハンディカムが使われていましたね。

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