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 リモートワークが増加している中、メンタル不調を訴える人が多くなってきている。

 通常であれば何らかの外気との繋がりがあったのにもかかわらず、勤務後の晩酌もなくなってしまい、ちょっと楽しむということがなくなってきたからだと、最初は誰もが真剣には考えてなかったようである。

 このメンタル不調、一概には「籠っている」からだけではないようである。

 いつもなら、朝食後もしくは会社で同僚と朝食を取っていた一家の主人。

 今では朝食も、昼食もそして夜食も同じ顔ぶれ。しかも、息抜きにちょっとそこまで、ちょっとあの人に軽く聞いてみようなどと言ったこともなくなり、顔の前にあるのはPCかタブレット、たまに口を開けば仕事の話か、家庭の話。

 メンタル不調を訴えているのは、会社をリードするエリート社員が多いというのが驚きである。これにおいてはメンタル不調と言うより、「燃え尽き症候群」といった方がもはやわかりやすいのかもしれない。

 一昔前には、定年後の主人には気をつけた方が良いと言われていたアレである。

 当初囁かれていた、定年後の孤独からなるメンタル不調ではなく、その真逆の「持て余し不調」がリモートワーク下では囁かれている。

予防法は難しいのか?

予防法はとても簡単である。今ではDropboxやVPNなど便利なツールがたくさんあるので活用し、負担なことはチームで分担することを当たり前とすること。自分一人でなんでもやらない、抱え込まない。家庭の中で仕事をしていても、そこも分担。仕事は仕事、家の中は家の中と割り切ってもらうように家族に協力してもらう。

ポイントは、家の中から仕事を管理することを手伝ってくれるのは、チームとツールであるということ。

例えばVPNとは、ゲームにでも映画にでも何にでも活用できる優れもの。これを家族と共有して利用するようにすれば家族との会話も弾むし、与えた方も気持ちがいい。たったこれだけで、想像以上に心が明るくなる。そんなことは知っていると言われてしまいそうな予防法。意外にできていない人が多く、せっかく導入したのに仕事でしか利用していないのはもったいないといえる。

Dropboxも家庭内で使用して、仕事の合間に家庭の話を持ち込まれないようにすればいい。

成果が下がるリモートワーク と言われているが、上がるも下がるもどれだけ使用中の“備品”を楽しみに活かせるかが決め手である。

燃え尽き症候群

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燃え尽き症候群とは、“今まで仕事熱心に取り組んできた人が、急に熱意や意欲を無くしてしまう” 無気力・無感動になり心のエネルギーが失われて今った状態を指す。

ただし、何もすることがなくなったから発症するのではなく、環境要因ストレスや個人要因など、掘り下げてしまうとキリがないほど理由はたくさんある。その中でも一番多いのが、業務と個人の境界線がない環境が最も効率で発症するリスク環境であると言われている。リモートワーク で、業務と個人の境界線が見えないままになっている人が多いのも現実である。

息抜きといった点では、リモートワークはぴったりじゃないかと思ったりもできるように聞こえるが、優秀なビジネスマンはそうではなく、自分の思った通りに仕事ができないのがストレスに変わってくる。

なぜメンタル不調と関係があるのか?

リモートワーク環境において、優秀な人は今までと変わらない業務に加え今までと違う環境下での負担が多くなり、家庭との板挟みになってしまうケースが多い。場所を問わず、仕事ができる社員であるほど仕事が丸投げされてしまう。そしてこれほどまでに評価の高い社員は、この評価が落ちてしまうのではないかと真面目に考えてしまうからである。

体は家にあるのに、脳の中が過密スケジュールになり、最終的には自分は良いパフォーマンスが発揮できないのではないのかと不安になるストレスである。仕事人生のコントロールが自分にはもう無理かと思い始め、これが進行していくことで不安と期待の間に挟まればがら精神的に消耗されていくと言われている。要は、落ち着いた空間で忙しく働くと言うことに慣れていない、または、俳優のような気分で出勤してバリバリ仕事をこなしてきたのにその“ハリ”がない。メリハリの“ハリ”の部分である。

今までは仕事を楽しんでいても、ワークバランスにおける体とメンタル比重が大幅に広がってしまうと“燃え尽きる”のである。

ここまで読むと深刻な問題ではなさそうにも一見聞こえてくるが、最初の初期段階で誰かが声をかけることでかなり変わってくる。仕事でも家庭でもチームワーク。メンタルヘルスマネジメントは思いやりであるといってしまえば「では私には思いやりがないのか」と突かれてしまうかもしれないが、たった一言で気分が楽になる。

そろそろ各施設が開き始め息抜きもできるに違いないと思って我慢してしまう前に、まずは簡単なことから協力してもらいメリハリをつけながら、メンタルヘルスマネジメントを簡単に済ませると言う心がけが一番大事だと言える。

※本稿はインフォメーションです。

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