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萱野稔人と巡る超・人間学【第19回】

萱野稔人と巡る【超・人間学】――人間の知性と言葉の関係(前編)

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――人間はどこから来たのか 人間は何者か 人間はどこに行くのか――。最先端の知見を有する学識者と“人間”について語り合う。

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(写真/永峰拓也)

今月のゲスト
川添 愛[作家]

とくに意識することもなく誰もが使いこなしている“言葉”。しかし、そもそも人はどのように言葉を理解しているのか。そして、その理解は進化したAIとどう違うのか。言葉を通じて人間の知性の本質に迫る。

萱野 人間の本質を考えるうえで“言葉”は避けて通れない大きなテーマです。人間は言葉を用いてさまざまなコミュニケーションを行います。しかし、人間が言葉を理解するとはそもそもどういうことなのか。今回はその言葉にまつわる根本問題を考えるため、言語学や情報学をテーマに数多くの著作を発表されている川添愛さんをお招きしました。

川添 よろしくお願いします。

萱野 川添さんは学術書から小説まで幅広く執筆活動を行いながら、言葉についてさまざまな角度から光を当てています。その中でも私がとくにユニークで面白いと感じるのは、「人工知能(AI)はどのように人間の言語を理解しているのか」という自然言語処理の問題から、人間の言葉の本質を照らし出そうとするアプローチです。川添さんはどのような経緯からこうした研究をするようになったのでしょうか。

人は無意識に言語の文法を共有している

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