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第1特集
変化するジャニーズの“カッコいい”【2】

キスマイのドラマが大炎上!――性暴力をコメディ化する時代錯誤なジェンダー観

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『未満警察 ミッドナイトランナー』『快感インストール』の公式サイトより。

 多くの女性ファンを魅了してきたジャニーズ事務所だが、そのジェンダー観は「前時代的」とたびたび批判されている。

 2020年4月4日放送の『嵐にしやがれ2時間SP』(日本テレビ系)では、ゲストのKAT-TUN亀梨和也が「幼稚園からスカートめくり界のエースと呼ばれていて」と語り、「性暴力を肯定的に語るな」と炎上。また、King & Prince平野紫耀とSexy Zone中島健人のダブル主演ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)の同年6月27日放送回では、警察学校の生徒役2人が双眼鏡でバスローブ姿の女性をのぞき見する場面があり、「性犯罪を軽く扱っている」と非難された。

 さらに、同年12月4日からdTVで配信されたKis-My-Ft2の二階堂高嗣と北山宏光の主演ドラマ『快感インストール』に至っては、「女性のおっぱいに触れるとその女性の快感を自分にインストールできる特殊能力を手に入れた」という設定で、女性の胸を偶然触る“ラッキースケベ”シーンや、「このキャンパスにはおっぱいが大量にある」といったセリフが盛り込まれており、「女性蔑視的で性暴力をコメディ化している」と大論争に。しかも、原案は北山とのことで、ツイッターで「#快感インストールの配信中止を求めます」というハッシュタグができ、担降りする(ファンをやめる)ファンも続出した。

 とはいえ、タレントだけでなく事務所の認識も甘さが目立つ。21年1月3日~5日に配信された、コンサート「関西ジャニーズJr. あけおめコンサート2021~関ジュがギューっと大集合~」の公式グッズとして販売されたメンバーのぬいぐるみ「ちびぬい」は、服の下に乳首と男性器がついていた。喜んで脱がせるファンもいたものの、高校生の未成年メンバーも含まれることから「事務所はどうかしている」「女性アイドルに置き換えたら問題とわかるはず」と否定的な意見も目立った。タレントも運営側も、みんなでジェンダー教育を受けたほうがいいのではないか。

活動休止中だが……ジェンダーリテラシーを向上させるマリウス葉

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サイト「Johnny’s net」より。

「Myojo」(集英社)2019年6月号で「クラスメイトから『女子力がない』と言われる」と悩む少女に、「“女子だからこうしなきゃ”とか気にしなくていいよ! ありのままの自分でいることがいちばん」と回答したSexy Zoneのマリウス葉。移民が多く、多様性のあるドイツで教育を受けた経験があり、日本の高校に編入後はジェンダーレスの制服をつくる署名を集めたというエピソードもある。

「SPUR」(集英社)19年6月号のインタビューでは、こんなことを語っている。

「自分が学んだことを、同世代や周囲の人に伝える責任がある。発言する機会を与えられないコミュニティもある。そういう人たちを代弁するのではなく、彼らが声を上げられるような場所をつくっていきたい」

 マリウスがいい影響をもたらしたのか、Sexy Zoneは比較的ジェンダーリテラシーが高め。ファンの呼称も以前は「セクシーガール」「セクシーメン」を使っていたが、中島健人の発案で19年頃から性別を問わない「セクシーラバーズ(セクラバ)」に変更している。

 ただし、マリウスは20年12月から体調不良のため芸能活動を休止している。上のコラムで述べたジャニーズ全体のジェンダー観をただす意味でも、彼の復活を待ち望みたい。

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