サイゾーpremium  > 特集  > 裏社会学  > 新型コロナ【フェイク商品】の裏

――現状では治療法が見つからず先行きがまったく見通せない、未曾有のパンデミックの中にあって、「新型コロナに効く!」と効能をうたった怪しい商品紹介が後を絶たない。それらを喧伝する記事を精査してみると、その裏にはさまざまな思惑を持った面々がうごめいているようだ……。

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効果不明のフェイク商品が乱立したため、消費者庁もネットを駆使して注意喚起していた。

 治療薬もワクチンもない、未知のウイルスからの感染を回避するため、効果があるとされるフェイク情報がまん延し、さまざまな商品が売られている。特に“悪質”なのは、フェイクニュースやそれを利用した便乗商法だ。

「消費者庁では、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)への予防効果を標ぼうする健康食品、除菌スプレーなどに対して、緊急的追加措置として『景品表示法』および『健康増進法』の観点から、表示を適正にするよう改善要請等を、これまでに3回(3月10日、3月27日、6月5日)行っているんです。さらに、SNSを通じて一般消費者等への注意喚起も促しています」(経済ジャーナリスト)

 消費者庁では、「新型コロナの性状特性は必ずしも明らかではなく、民間施設における試験等の実施も不可能な現状で、新型コロナに対する予防効果を標ぼうするウイルス予防商品は、現段階においては客観性および合理性を欠き、一般消費者の商品選択に著しく誤認を与える」とし、下の表1のような商品が挙げられている。

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[表1]消費者庁から指摘を受けた商品
ウイルスの実態もつかめないうちから、続々と「○○が新型コロナに効く!」という真偽不明の情報がメディア上でも飛び交っていた。

 これらの商品のうたい文句は大半が

・「新型コロナウイルス感染防止対策として」(ビタミンCなど)
・「新型コロナ肺炎感染を予防、コロナウイルスを攻撃」(もずく)
・「新型コロナウイルス肺炎の重症化を防ぐ」(海藻類のフコイダン)

といったものなのだが、中には、

・「新型コロナウイルスや菌を徹底除菌!!」(除菌・抗菌スプレー)
・「新型コロナウイルスを瞬間破壊!」(同)
・「新型コロナウイルスはマイナスイオンで死滅します!」(マイナスイオン発生器)

といったものまである。

「もちろん、これらは悪徳業者が商品を売るためのもの。“医学的・化学的根拠 がない”ものです」(同)

 ところがこれら商品の中には、“もっともらしい情報”(フェイク情報)を元にしているものもある。

「例えば、新型コロナの感染拡大が始まった当初、『カレーが感染防止に効果がある』という話がSNSを中心に出回りました。この理由とされたのは、台湾のマスコミが報じた『中国武漢から帰還したインド人645人全員の検査結果が陰性だった』というニュースだったんですよ。それ以降、消費者庁が広告の改善要請に乗り出したように、例えば『もずく』『めかぶ』『おくら』『納豆』などさまざまな商品で新型コロナの感染予防になるという“根も葉もない話”がネット上で取り上げられ、これらの商品がスーパーなどで売り切れになったり、ネット上で高値で売り出されたりしています」(同)

大学研究を利用した悪質な商品広告も

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