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第1特集
医師と当事者が語る【2】

陰茎や膣はどうやって作る?――これが「性器形成」のプロセスだ!

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――性器形成の過程を、「男性→女性編」「女性→男性編」別にざっくりと見ていこう。

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『LGBTを知る』(日経文庫)

「性器形成」のプロセス[男性→女性編]

【1】陰茎と陰嚢切除
まずは陰茎や陰嚢の“中身”を取り出す。具体的には、陰茎海綿体、尿道海綿体を根元から切除し、陰嚢からも睾丸を取り出すことで、皮膚のみを残す。静脈や神経を温存することによって、後の陰核(クリトリス)形成に利用することも多い。膣形成において、【2】-bの「大腸法」を採用する場合、外性器の大部分は破棄することになる。

【2】-a 膣形成
膣の位置に穴を作った後、「陰茎陰嚢皮膚反転法」「陰嚢皮膚移植法」と呼ばれる手法では、陰茎や陰嚢の皮膚を作った膣腔の内壁にあてがう。「反転法」は外側にあった皮膚を内側に織り込んでいくイメージ。なお女性ホルモンの投与が長い男性の場合、陰茎が萎縮していて膣に貼る皮膚面積が足りないことがあり、陰嚢や下腹部・下腿部の皮膚を移植したりする。

【2】-b 膣形成(大腸法)
「大腸法」の場合は、S字結腸の一部を十数センチほど切り出し、膣にあたる場所に埋め込んでいくことになる。切り出した腸の片側を閉じ、細長い袋状にしてはめこんでいくイメージだ。S字結腸を使うことによって、後述のダイレーションが少なくて済むと同時に、粘膜によってセックスの際にもローションなどの使用量を減らせる。

【3】陰核・外陰部形成
【1】で温存しておいた静脈や神経といった亀頭の一部を使い、陰核を形成する。神経が通っているので、性感などを感じることが可能となる。陰茎包皮は小陰唇に、陰茎の皮膚は大陰唇に生まれ変わる。小陰唇を作る場合には、年齢に合わせて外観を変えることも。

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