サイゾーpremium  > ニュース  > カルチャー  > アベマか総合格闘技か?【日馬富士】争奪戦
ニュース
日馬富士は大晦日に帰ってくる!?

AbemaTVか、総合格闘技か? 日馬富士争奪戦

+お気に入りに追加

日馬富士、総合格闘技で復帰?

連日、メディアを賑わせていた元横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行事件。日馬富士の引退により、事態は収束するかに見られた。だが、加熱する報道は貴ノ岩が所属する部屋の貴乃花親方の動向や八百長がはびこる角界の問題などへと飛び火。そんな中、日馬富士の復帰プランに思わぬ団体が手を差し伸べた。


1801_NS2_300.jpg
日馬富士にラブコールを送ったRIZINの榊原実行委員長。

 スポニチのスクープにより明るみになった、貴乃花部屋幕内力士・貴ノ岩に対する「横綱日馬富士暴行事件」。ネットニュースなどでは、“同紙で大相撲評論を担当する貴乃花親方によるリーク”などとまことしやかに囁かれるも、あらゆるメディアで一斉に報じられ、大騒動となった。

 その後、日馬富士は暴行の責任を取り、引退。こちらは日刊スポーツが1面スクープで報じた。スポーツ紙デスクが語る。

「スポニチのスクープは、貴乃花本人のリークなのかどうかは不明だが、貴乃花部屋にかなり近い人物からもたらされたのは間違いないそうです。一方、日刊スポーツによる日馬富士引退報道は、日馬富士サイドによりもたらされたもの。両紙とも、刑事事件に発展しそうなネタに対しては、公正な記事を心がけていますが、やはりスポニチは貴乃花寄り、日刊スポーツは日馬富士(日本相撲協会)寄り、というニュアンスは出てしまう」

 さて、本誌が発売される頃には、何かしらの解決策が取られている可能性もあるが、引退を余儀なくされた日馬富士をめぐっては、日本格闘技界が早くも動きだした。まず真っ先に獲得の名乗りを上げたのは、大みそかにフジテレビでの放送が決まっている総合格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017』。

 引退届を提出した11月29日同日、対戦カード発表会見を開いていた榊原信行実行委員長は、日馬富士について「モンゴル、大相撲、そういうキーワードは欲しい。ギリギリまでやってみたい」「大みそかには見に来てほしい」「既成概念にとらわれず、ギリギリにチャレンジしたい」などと強い興味を示し、来場、ひいてはリングに上げたい意向であると、日馬富士にラブコールを送ったのだ。

MEMO『日馬富士』
元横綱。1984年、モンゴル生まれ。本名ダワーニャム・ビャンバドルジ。幕内優勝9回を誇るも、先日、後輩力士への暴行事件が発覚し、引退を表明した。

 かつては、年末のドル箱イベントとして高視聴率をマークした「総合格闘技ブーム」を再び……とばかりに、RIZIN側は日馬富士招聘を模索しているという。

「榊原氏はとにかく、報道陣の前で日馬富士へ公開オファーすることが大事だと考えていたようです。かつてはメディアを使って大々的にプロモーションし、『PRIDE』などの総合格闘技イベントを成功させたことも影響しているのでしょう。長年の経験で、センセーショナルな話題はメディアが取り上げてくれることを熟知していますからね。ただ、あの時点ではまったく何も決まっておらず、今現在はせめて会場に足を運んでもらうべく、画策しているそうです」(格闘技関係者)

 仮に、日馬富士がRIZINのリングに上がるようなことがあれば、それこそ元横綱曙がボブ・サップと対決し、『NHK紅白歌合戦』を超えた『K-1 プレミアム Dynamite!!』以上の視聴率も望めるだろう。だが、「角界の慣習上、断髪式も終わっていないうちからリングに上がることは、不義理に当たり、あり得ない。退職金が2億円【1】とも、3億円とも報じられたが、それはまだ未定の話。相撲協会を敵に回して、退職金をフイにすることはないハズ。もちろん、試合を見に来るだけならば問題もないため、RIZINサイドは来年以降の参戦を目指してオファーしているとか」(同)

 当のRIZINといえば、前述した通り、総合格闘技ブームを巻き起こしたPRIDEの後継団体。2007年に、榊原氏がPRIDEをアメリカの総合格闘技団体UFCに売却した際、競業禁止7年という契約事項があり、期間が切れたため、満を持して15年末に旗揚げした。同年、大みそかにはフジテレビで放送されるも、総合格闘技ブームはもはや過去の話、視聴率的にもスポンサー的にも、興行は失敗に終わっている。

「15年から3年連続でフジが大みそかに放送するも、PRIDEとはまったく別物のイベントとなってしまった。PRIDE時代は、大みそかとなれば5~10億円もの放映権料が支払われていたが、現在は数千万円程度。制作もフジが行わず、RIZINサイドに委託し、局は番組枠だけを貸しているという状況です。ただ、フジからしてみれば、大みそかには何を放送しても大惨敗していたため、制作費がほとんどかからず、最低限の数字を取ってくれるRIZINはありがたい番組かもしれません。ですが、担当していたフジ幹部が局内で力を失いつつあり、来年以降の放送が危ぶまれているのも事実です」(テレビ局関係者)

 かつては世界最強の格闘家を決定というコンセプトのもと、世界中からトップファイターを集めたPRIDEには、エメリヤーエンコ・ヒョードルやミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバらの活躍で、格闘技ファン以外の一般層にまで広くその名を広めた。しかし、打って変わってRIZINは、RENAなど女子格闘技選手のカードもブッキングしているが、これも苦肉の策だ。

「トップファイターはギャラが高騰し、とてもじゃないがオファーをかけることすら難しい。そこで、ギャラの安い女子選手を売り出すことにしたそうです。雑誌グラビアなどにも登場する選手は、そこそこ話題にはなりますが、正直なところ、チケットもあまり売れていません」(同)

 こうした事情もあり、フジとRIZINの起死回生ともいえる起爆剤が日馬富士であるという。さらに、モンゴル国籍であることから、日本の相撲界に残れないことも好都合だとか。

「ただ、朝青龍のように母国に帰国し、相撲で稼いだ金を元手に事業をするのが現実的でしょうし、格闘技出場となるとそれこそ億単位のギャラが要求される。実際、過去にPRIDEが朝青龍にオファーした時も、10億円以上のギャラを吹っかけられ、実現しなかった」(同)

 日馬富士の去就をめぐっては、RIZINからのオファーばかりがニュースとなったが、ここにきて、11月に元SMAP3人による72時間生放送番組を放送したインターネット放送局「AbemaTV」に登場するのでは、という情報も流れている。同番組は大みそか20時から『朝青龍を押し出したら1000万円』という4時間半の生特番を放送予定。朝青龍が約7年ぶりに土俵に上がり、素人と「張り手なし」「変化なし」という制約付きで相撲対決。万が一、朝青龍が負ければ賞金1000万円というものだ。さらに、日馬富士の暴行事件の最中も、朝青龍はモンゴルからツイッターを駆使し、一貫して日馬富士擁護の姿勢を貫いてきた。今でも日馬富士や横綱白鵬ら、通称・モンゴル互助会の面々とは、良好な関係を築いている。

「大みそかに日馬富士が表舞台に姿を現すとすれば、RIZINではなく朝青龍の番組だといわれています。モンゴル力士の大先輩にあたり、テーマが相撲とあって、格闘技よりは顔を出しやすい。AbemaTVも、いずれは同様の企画で日馬富士を土俵に上げようと狙っているのでしょう。まあ、元SMAPもそうですが、『地上波では扱いにくい話題の人を呼ぶ番組』がコンセプトだとか」(同)

 白鵬の陰に隠れ、現役時代は比較的地味な横綱だったが、今やその知名度は抜群。次はどの土俵に上がるつもりなのか、年末から来年にかけて争奪戦は激化しそうだ。

(編集部)

【1】退職金が2億円
相撲協会では「養老金」と「勤続加算金」を合わせた金額が退職金として支払われる。横綱の養老金は1500万円とされ、重量以上の場合、各番付で務めた場所数により、勤続加算金が算出される。他、実績により、相撲協会の決議によって特別功労賞も支給される。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2022年6・7月号

目指すはK-POP? ジャニーズ進化論

目指すはK-POP? ジャニーズ進化論
    • 音楽業界からの【賛辞と批判】
    • 【芸能プロ】的戦略が抱える2つの“矛盾”
    • 令和の【ジャニーズ・シングル】20選
    • 20年代のジャニーズ【ミュージックビデオ】

移ろいゆくウクライナ避難者

移ろいゆくウクライナ避難者
    • 移ろいゆく【ウクライナ】避難者

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

サイゾーパブリシティ