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『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第23回

【クロサカタツヤ×四家正紀】情報への不信感がはびこるインターネット…ステマが生み出される構造とは?

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通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案!

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世帯におけるインターネット利用で感じる不安 (複数回答)出典:総務省「平成26年通信利用動向調査」 平成26年末(n=8.817)↑画像をクリックすると拡大します。

――相も変わらず炎上やステマがはびこるインターネット。ブログにSNSと新しいメディアが立ち上がっては荒廃していき、また新たに居心地のよいメディアを探し求めるというサイクルが続いている。今回登場する四家正紀氏は、ウェブ黎明期からウェブマーケティングなどを手がけてきた。そんな四家氏は、こうした負のサイクルの根底には、インターネットの情報に対する人々の不信感があるという。怨嗟渦巻くネットをどうサヴァイブし、また今後インターネットはどうなっていくのか? を聞いた。

クロサカ 今回は、黎明期からずっとウェブコミュニケーションに携わってきた、四家さんだからこそ伺ってみたいことがあります。それは、最近、ネット楽しいですか?

四家 そこそこ楽しいですよ。フェイスブックを見ている時間は結構長いですね。ただ、ブログもフェイスブックもツイッターも、かなり初期の頃からやっているけど、最近は時代についていけていない感じがしていて、女子大生がインスタグラムでラーメン屋を探すという話には驚きました。その発想はなかった。

クロサカ 確かに、僕もわかりません(笑)。

四家 あと、ツイッターやインスタで見かける、ネタとして投下される長いハッシュタグ。あれもあまり楽しめない。けど見てはいます。

クロサカ 「仲間内」こそすべて、という価値観がコミュニケーションの形態や機微までを支配しているのかもしれませんね。10年ほど前の雑談なんですけど、仲のいい総務省の官僚が「ネットは電話があるから成り立っている。いざとなれば、電話をすれば相手が出るという安心感があるから、ネットは何でもありでOKなんだ」と言っていた。当時はその意味がわからなかったけど、今になると同意できるところがある。

四家 いまだに、ほとんどすべての会社に電話はありますからね。それから、FAXがこれだけ生き残っているのはスゴい。

クロサカ 21世紀になっても問い合わせはFAXのみという会社が実在しますよね。

四家 マーケティングで年齢×性別といったセグメンテーションが使えなくなったと、以前から言われていますけど、00年代の後半、ある調査で「ブログで発信される情報の信頼度」を調べたところ、一番信じているのが主婦で、一番信じていないのも主婦だった。「主婦」は二分していて、カテゴリとしては、もはや意味を成さない。

クロサカ それを一番感じたのが、3・11の時の原発事故への反応です。あれもスパッと二極に分かれました。ネットに書いてあったと拡散する人もいれば、デマだらけと遠ざける人もいた。でも、あの時は東京電力も行政もマスメディアも混乱していろんな情報が流れていて、専門家でもすべてを瞬時に正しく判断できた人はほとんどいなかった。それ以降、とにかく世の中の意見が割れやすくなったように見えます。

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