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エロスだけではない奥深さがある

【有末剛】緊縛をビジネスに活用!? 世界的”縛り師”が挑む、新しいコミュニケーション

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――団鬼六による官能小説の金字塔『花と蛇』の映画版では、緊縛監修を務めた有末剛。世界的な緊縛師として一部で知られる有末氏が、ビジネスマン向けの緊縛イベントを開催したという──。

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(写真/西田周平)

「ペアになった人を、好きなように縛ってみてください」

 会場に集まった20人ほどの初対面の男女が、次々と自分のパートナーを縄で縛りだす。「じゃ、じゃあ失礼します」と律義に断ってから遠慮がちに縛る人もいれば、「そうきましたか!」と縛られながら喜んでいる人もいる。縛る方も縛られる方も、参加者はみな一様に笑顔だ──。

 これは銀座のコワーキングカフェ the SNACKで行われた『ビジネスマン向け緊縛体験ワークショップ~芸術としての緊縛から学ぶ気遣いの心~』の一コマ。講師を務める有末剛氏は、杉本彩主演映画『花と蛇』(団鬼六原作・石井隆監督)への出演・緊縛指導などでも知られる世界的な緊縛師だ。

「なぜビジネスマン+緊縛?」という疑問については、主催者の舞踏家・大川原脩平氏が「繊細な技術と徹底的な気遣いから生まれる”芸術としての緊縛”を体感することで、対人スキルの向上や新たな価値観の獲得を目指してもらうため」と解説してくれたが、有末氏も緊縛における”気遣い”の重要性を次のように強調する。

「縄というのは正直な生き物で、縛られている人の心理状態が、こちらに伝わってくるんです。だから縛るときは五感をフル活用し、そのシグナルを読み取りながら、相手に合わせた縛り方をしていく。いわば緊縛は処方箋なんですよ。もちろん、縛られる側もただ受動的なだけではありません。緊縛に慣れてくると、縛られる側も身体感覚として欲求を伝えられるようになってくる。その反応の応酬から、エロスも生まれてきます」

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