サイゾーpremium  > インタビュー  > 【Paix2】受刑者のアイドルの懊悩とは?
インタビュー
受刑者のアイドルが歩んだ12年

【Paix2】塀の中のコンサートが300回を達成、「社会派デュオ」が人知れず抱える悩み

+お気に入りに追加

──キュートな外見と伸びやかな歌声、元気を与える曲で受刑者たちの心の支えとなっているアーティスト「Paix2(ペペ)」が12年間の活動を振り返る。

1210_paix2.jpg
(写真/田中まこと)

「受刑者のアイドル」と呼ばれる歌手がいる。MegumiとManamiによる女性デュオ「Paix2(ペペ)」である。インディーズ時代に地元の鳥取刑務所でコンサートを行ったことがきっかけで、2001年にメジャーデビューを果たした後も全国の矯正施設での活動を継続。その回数、実に300回以上。透明感ある歌声、躍動感あふれる歌詞。「刑務所で癒やされた」「出所してからもファン」という声を聞く。

Manami 「最初はステージの勉強ができたらという思いだったんです。でも、『若い女の子が刑務所でコンサートを開くことは珍しい』と、すごく喜んでもらえて」

 2人はこの活動を“慰問”ではなく“プリズン・コンサート”と呼ぶ。それは“慰問”という言葉が上からの目線のように感じることと、被害者感情を配慮してのことである。志の高い2人だが、苦悩もあった。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年11月号

「異形と異端」が 動かすニッポン論

「異形と異端」が 動かすニッポン論

NEWS SOURCE

連載

    • 【マルサの女】橘 和奈
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • GROOVE SEQUENCE──NJSとLDHの親密な関係値
    • 【特別企画3】マッチングアプリが変えた恋愛の価値観
    • 乙女たちの官能界隈
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ