「しゃべるな!」と言われたことを、あちこちでしゃべりまくり、命まで狙われたこともあるというタカス。周囲から怒られる度に「貝になる」と誓うのだが、その方言癖はいまだ健在だ。
TOKYO MX『5時に夢中!』という番組が一部で人気である。そこに出演している中心的なコメンテーターが、岩井志麻子、中村うさぎ、中瀬ゆかりだ。
1月8日、私が実行委員長を務める「第1回萌えクィーンコンテスト」が秋葉原で開催された。約1500名のファンが集い大盛況。ふだんは熟女専門で若い子にはあまり興味がない私だが、この日はかなり萌えたよ。彼女たちからは、加齢臭がまったくしなかったな。
この3人がなぜ上がってきたか。彼女たちの回路は同じだ。岩井は借金と男狂いをカムアウトし、中村も借金と整形、エロ談義。中瀬は個人のセックスについてはあまり語らないが、ダメ夫と金銭について語る。
岩井は、以前は貧乏神がついているようなしわくちゃババアだったが、整形か食生活が良くなったのか、むっちりふっくらしてよくなった。と同時に、徳光和夫さんや逸見政孝さんの息子さんといった二世をテコにして上がった。
中村はかつて私が主宰するロフトプラスワンのイベントにひとりでやって来たことがあったが、整形の具合があまりよくなかったので出演を断った。ポツンと寂しそうにしていたが、今でも怒っているだろうな。彼女も整形してふっくらしてよくなった。デジタル放送でアップをよく見ると、化粧の塗り方は、はっきりいって化け物だが。
中瀬はもともとふっくらしている。相変わらず新潮社に勤めているが、今は訳のわからない肩書で、何の仕事をやってるのかわからない。3人とも貧相をふくよかに変えて自分をロンダリングし、文学と決別し、下品お下劣の究極を行っている。
思えば、彼女たちが登場する前、ご意見番として瀬戸内寂聴、野村沙知代、デヴィ夫人の3ババアがいた。しかし、寂聴は老け、サッチーは老残の身となり、デヴィは顔の崩壊が始まった。
その後、『だめんず・うぉ~か~』の倉田真由美、水商売の過去をカムアウトしている室井佑月、バブル世代のマンガ家・さかもと未明があちこちの番組でコメンテーターとして出てきた。くらたまと室井は、かつてはスキャンダル性を売りにしていたが、今は妙にメジャーを志向している。さかもとは現在療養中。建前では難病のためと言っているが、おそらく自前の着物のローンが払えなくなったからだろう。『5時に夢中!』なんか、ギャラは一回5万円もないそうだ。
これらの老いた3ババアやバブル3女と比べて、岩井・中村・中瀬の3人は、"没自分"であることが特徴である。もうなんでもあり。全員精神的に破綻している。そして、そこから、尿漏れの香りという名の加齢臭がする。誰でも年を取れば尿漏れの香りがするのは仕方がない。それは、命がけで生きている証である。
しかし、サッチーはその匂いをごまかすため、香水を振りかけた。ほか2人のババアも匂いを消すことに終始して、衰えていった。
女として匂いを意識しているであろう室井ら3人も、メジャーを目指したところで無臭になってだめになった。無臭ということは、とんがっていないということだ。
岩井・中村・中瀬の3人は、尿漏れの香りを意識的に出しているように見える。そこに白粉の香りが重なり、えもいわれぬ猥雑な雰囲気を醸し出している。
だが、その尿漏れ変態女の時代も2010年で終わった。11年は、「男の尿漏れ」の時代である。その代表的な存在となっているのが、マツコ・デラックスとミッツ・マングローブ。あの2人からは、男と女の尿漏れが両方混ざった匂いがする。風体も発言もナンシー関のエピゴーネンであるマツコからは、尿漏れにプラスして脂汗の匂いがする。美川憲一を完全にパクッているミッツは、冷や汗の匂いがする。あいつはそのうち歌を出すだろう。
この2人に加えて、夏も冬も同じベストを着ている戦場カメラマン・渡部陽一も匂う。彼が戦場カメラマンとして男らしく生きているところを見たことがない。自分でそれを自覚しているのか、今年はテレビの露出を減らすという。そこで、「私の出番だ」とばかりに出てきたのが、女たらしの戦場ジャーナリスト・山路徹だ。タナトスの戦場に、エロスの要素を持ち込んだ戦場不倫ジャーナリスト。そんな山路の決め台詞は「残酷な沈黙」。あれ、石田純一の「不倫は文化」よりはるかにいい。おしゃれな人のようだから、尿漏れの匂い消しにオーデコロンを使っているに違いない。たぶんその香りは、女にとってはたまらない香りなんだろう。「才色兼備コロリ」なんてコロンかもしれないな。
尿漏れと脂汗と冷や汗と、そして戦場の恐怖の汗。そんな匂いでいっぱいのマツコ、ミッツ、山路。この3人にいえることは、男が匂いをいとわず女らしく生きているということである。11年は男が女らしく生きる、これがキーワードだ!