サイゾーpremium  > 限定  > [AV編]即物的、そして女優モノ主義への...

──過激女優の局所ドアップモノばかりが量産される昨今のAV業界に、硬派AVライター・安田理央が異論反論オブジェクション!! 業界を変革するパワーを持つ異色AV3本は、これだ!

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安田理央氏の著書『日本縦断
フーゾクの旅』

 この数年、AVの内容は大きく変化した。メディアがVHSからDVDに移行したことで、長時間の収録が可能となり、チャプターごとの飛ばし見が簡単になったため、フェラ、オナニー、3Pなどの独立したコーナーを並べるだけという構成が一般的となった。その結果、ドラマやドキュメンタリーといった、全編を通して見なければならないスタイルのAVは激減。また、審査基準の緩和により性器の修正がギリギリまで小さくなったため、撮り方も、局部や接合部を強調したアングルが多用される。現在のAVは非常に、即物的かつ"実用的"なのだ。

 凌辱研究所というメーカーがある。名前からわかるように、レイプ物を中心としたマニアックなマイナーメーカーだ。ここの作品は、いわゆるドラマ物。例えば『婚約者の父親に見初められ淫靡の協定の餌食となった美人OL。』【1】という作品では、弱みを握られたキャリアウーマンが見知らぬ男、そして婚約者の父親にまで犯され、性の奴隷にされてしまうという転落劇だ。見た印象としては、懐かしのピンク映画。きちんとしたストーリーと演出がなされているだけではなく、局部の修正がモザイクではなく白いボカシなのだ。さらに、できるだけ局部が写らないようなカメラワークで撮られているのもピンク映画を彷彿させる。


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2025年11月号

「異形と異端」が 動かすニッポン論

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