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鮫肌文殊と山名宏和の「だから直接聞いてみた」第45回

テレビの音量のメモリって、どうしてあんな大きさまでついているんですか?

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今回の回答者:シャープ株式会社 お客様相談センター

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photo byvideocrab from flickr

 テレビ業界において、パソコンの登場で一番変わったのは『オフライン・プレビュー』であろうか。スタジオやロケ収録した映像をいったんパソコンに取り込んで、ディレクターがざっくり編集したものを番組プロデューサーや我々のような構成作家が視聴者目線で客観的に見て「ここのMCのトーク、長いから切ったほうがいいんじゃないの!?」「AとBのコーナーを入れ替えて、もっとテンポ出そう」など、あーでもない、こーでもないと意見する場、それが『オフライン・プレビュー』だ。編集スタジオに入る前のこの段階なら、まだいくらでも修正がきくため、どんな番組においても必ず一度は行われる。

  しかし、実はコレがなかなかクセ者なのだ。『オフライン・プレビュー』大好きなプロデューサーってのが少なからずいて。もうコンマ何秒単位のチェックを5回も6回もしたりする。それが3時間の特番だったとしよう。何もしないで見てるだけで3時間かかるのに、いちいち止めて細かくチェックしていくため、アッという間に9時間とか。それを5回も6回も!こうして書いているだけで気が遠くなってくる作業である。

  さらに、オフライン専用のノートパソコンとモニターに使うテレビとの"相性"が悪くて「さあ、これから見るぞ!」というタイミングでフリーズすることも多い。なんとか動かそうとアセるAD。こうなってしまうと、我々は復旧するまでひたすら待つしかない。

  そして、やっとこさ映像がモニターに映っても、音声が出ないことも。よくあるアセってリモコンでテレビの音声をマックスにしてみるAD。その時!

  バゴォォォォォォォォォォ~~~ンッ!!!

  いきなりつながって、爆音で鳴り出すテレビ。ようやく映像も音声も出るには出たが、爆音に驚いたプロデューサーに思いっきりADがキレられたのは言うまでもない。でも待てよ。このテレビ、こんな爆音で見る人なんかいないハズなのに、なんでマックスまで目盛りが付いているんだろう? 『オフライン・プレビュー』の席で、ふと感じた今回のギモン。

  だから直接、「シャープお客様相談センター」に聞いてみた。

『テレビの音量の目盛りって、普段絶対使わないのに、どうしてあんな大きさまでついているんですか?』

担当者 音量の幅ということでしょうか? 例えば、0から60までとか……。

──そうです。普通、一般家庭なら目盛り3分の1ぐらいまでしか使わないんじゃないかと。

担当者 例えば、昔のテレビですと、ダイヤル式で微調整っていうのが行えたので、そんなに(音量の)幅っていうのはいらなかったのですが。今のテレビはデジタルになっているので、この調整のときに、例えば、60まで幅があった場合に本来なら30まででもいいんですが、それですと、一個一個の数字を上げる時に、音量の幅がスゴく広がってしまうんですね。それを微調整するために、例えば数字を60までにして、1とか2とか上げた時に少しずつ少しずつ音量を変えられるように幅を広くしているんですね。

 これは久しぶりに明確な回答!そういえばチャンネルがダイヤル式だった頃は、自分の手でちゃんと音量を微調整してたよな。この話を聞いて、某芸人さんが「DVDは反応が鈍くて、どうしてもヌキどころジャストがズレる」ので、いまだにVHSのAVにこだわっているのを思い出したりした。あのテレビの決して使われない一見ムダな大きさの音量の目盛りは、デジタル化の副産物であったのでした、ハイ。

[シャープ株式会社]
1912年に早川金属工業研究所として設立された、国内屈指の総合家電メーカー。設立当初は、ベルトのバックルやシャープペンシルを発明し、躍進を遂げる。25年、鉱石ラジオをシャープブランドで発売し、家電業界へ参入した。

さめはだ・もんじゅ
1965年、神戸にて誕生。放送作家。『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)、『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)などを手がける。8月にあったパンクフェスで、酔っぱらって最前列に突進、かけていたメガネをなくしました。でも9月にもUKハードコアオールスターズ揃い踏みのパンクフェスが横浜であるんだよなあ。また酒飲みすぎて、マンモスらりピーしてしまうのか!? そんな、ドック・マーチンとギネスビールをこよなく愛するオヤジSKINS、44歳。


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