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大川隆法出馬の行く末は?

大川総裁夫人までドサ回る幸福実現党捨て身のドブ板運動

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MEMO幸福実現党
ご存じ、大川隆法率いる宗教法人『幸福の科学』を支持母体とする政党。「消費税撤廃」「北朝鮮の核の脅威から日本国民を守る」など、一見、国民目線のマニフェストが目立つ。天才発明家・ドクター中松氏も同党公認で出馬を表明した。

 5月末に立党し、今回の衆院選に300人を超える立候補者を擁立する幸福実現党。現在に至るまで、党首の交代や注目候補者の選挙区替えなど、ドタバタが続く中、一貫して「出馬はしない」としていた幸福の科学の総裁である大川隆法氏が出馬を表明した。

 「総裁先生は救世主なので世界を救う使命があるため、『出馬して、日本だけを救うワケにはいかない』と聞いていたのですが……」など、同党候補者は動揺の色を隠せない様子だが、これにはやむにやまれぬ訳があるようだ。

「先月の都議選の結果によるものでしょう。10人の公認候補者全員の得票を合わせても、約1万3000票しかありませんでしたから、衆院選では惨敗が予想されます。ひとりも当選することができないのではないかというのが大方の見方ですからね」(政治記者)

 さらに大川氏を比例東京ブロックに擁立するや、間髪入れずに次のサプライズを発表。発明家として知られるドクター中松氏が同党公認で出馬を表明したのだ。氏の出馬表明は、これまでの党首交代、選挙区の変更とは意味が違うものだという。

「先のドクター中松氏の出馬表明では、信者であるということの明言を避け、これまでのさまざまな活動などを通じて得た人脈を使い、党と連携していくと発言していました。信者の結束力を高めるため、大川氏が教団の陣頭指揮をとり、中松氏は対外的な活動で選挙戦に臨むということです。まあ、中松ファンともいえる、幸福の科学の信者以外の票が集まる可能性はありますが、同氏は過去の選挙ではいずれも落選していますけど……(苦笑)」(同)

 さて、気になるのが実際の選挙活動だが、"宗教団体の支持政党らしい"ドブ板活動を展開しているようだ。大川隆法が十代を過ごした徳島県徳島市の住民が語る。

「7月上旬、自宅に幸福実現党の人が訪ねてきたんです。あまりかかわりたくないなと思っていたのですが、そこにいたのは大川総裁の妻・きょう子氏でびっくりしました。『幸福実現党を、よろしくお願いいたします』と頭を下げて。私は、大川隆法の高校時代の同級生だったんです」

 大川氏が生まれた徳島県では、同級生の元を党首自らが戸別訪問しているというのだ。元同級生はこうも続ける。

「保守が強い徳島で勝てるとは思いませんが、強力な支援者がいることは確かです。フランチャイズ展開する大手古本店にも幸福実現党のポスターが貼ってありました。そこのオーナーは、大手製薬会社の上層部とも深い関係のある人だと聞いていますから……」

 マスコミの反応も、徳島県では他県と大きく違うようだ。大手マスコミの扱いは皆無に等しく、新聞でも諸派扱い。しかし徳島新聞では、県内の立候補者が決まった時は1面で扱われ、決起集会の模様も記事になるという。

「不景気の中で、新聞社では広告収入が減少しています。地方紙の惨状は在京新聞社の比ではないはず。そんな中で、幸福の科学は多くの広告を徳島新聞に出しており、新聞社の収益を支えているといっても過言ではない。必然的に記事にする機会も増えるのではないか」(報道関係者)

 その一方、多くの有権者は「多額の税金を免除されている宗教法人の支持政党が、消費税、相続税などを全廃するって、どうもピンとこない」と口を揃える。

 今号発売日に公示され、30日に投開票される衆院選。ツッコミどころが多そうな幸福実現党を、本誌はこれからもウォッチしていきたい。
(羅門 豆)


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