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第2特集
ダサい衣装と"やらされ感"が人気の秘訣?

ジャニーズも興味津々! 東方神起の魅力、教えて進ぜます!!【1】

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──いま大注目の韓国発アイドルグループ・東方神起。いまだ人気の理由がわからん人のために、彼らの魅力の紹介を──と、本特集が完成間近の7月末に、飛び込んできた「東方神起解散危機!」の一報。「マ、マジで!?」......というわけで、図らずも解散直前特集のようになった本特集(泣)、ジャニーズも認めた彼らの実力をご覧あれ!

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『東方神起 History in JAPAN SPECIAL』

 昨年の発売シングル4曲がすべてオリコン1位に輝き、年末にはレコード大賞作品賞を受賞し、紅白歌合戦にも出場。東京ドーム公演を含む今年のアリーナツアーは、約30万人を動員し、名実ともにトップアイドルの仲間入りを果たした東方神起。東方の神が起きる! という期待を込められて04年にデビューした、韓国の5人グループだ。05年には日本デビューを飾り、高い歌唱力とキレのあるダンスで女性たちを魅了。今やその人気は国内のアイドルをしのぐ勢いである。ファンの年齢層は10代から40代まで幅広い。その背景には、韓国の所属事務所・SMエンタテインメント(以下、SM)と日本のレコード会社・エイベックス(レーベルはリズムゾーン)による戦略があったという。

「K-POPではなく、日本語を覚えさせてJ-POP扱いで売り出したのが、奏効したのだと思います。日本デビュー当初から、J-POPだから〟という理由で、韓流雑誌は彼らを取材させてもらえません。J-POPとして売り出せば、メディアへの露出も増えますし、結果、国内のアイドルと同等に支持されたのだと思います」(韓流雑誌編集者)

 だが、周知の通り、日本の男性アイドル界には、ジャニーズ帝国が君臨。これまでも日本の女性は、特にアイドルには困っていなかったはずだが......。東方神起にあってジャニタレにはない魅力を、芸能評論家の宝泉薫氏はこう推測する。

「デビュー当初の東方神起は、拙い日本語で歌わされたり、ダサい衣装で踊らされたり、"やらされている感"が目立ちました。それが徐々に日本語も上達し、楽曲も純日本産のものを歌うようになって洗練されていくわけですが、そういう過程が非常にアイドル的で、逆に新鮮だったのだと思います。最近のジャニタレは最初から洗練されてしまっており、ファンが育てる楽しみがありませんから。また、昭和のアイドルのように彼らは恋愛のニオイをさせず、みんなの王子様的な売り方をしています。そういう恋愛の不自由さみたいなものもジャニタレには減っているため、魅力的だったのでは?」
 
 さらに、東方神起のファンも、「韓国から日本に進出した彼らには、"売れるまでは帰れない"という強いハングリー精神がある。これはジャニタレと大きく違うと思います」と言う。

バックダンサー扱い! 屈辱的な『Mステ』初出演

 しかし、東方神起の日本での活動は、初めから順風満帆だったとは言えない。彼らもご多分に漏れず、ジャニーズ事務所の洗礼を受けたようだ。

「06年ぐらいまで、日本のゴールデンタイムの歌番組にはまったく出られませんでした。また、なぜか東方神起とジャニタレのCD発売日が重なることが多く、エイベックスは急きょ発売日を変更するなど、地道に対応を重ねてきたんです。そして07年末、倖田來未とのコラボシングル「LAST ANGE L」で、『ミュージックステーション』(テレ朝)にやっと初出演できたんですね。でも、オープニングでの紹介もなく、パフォーマンスのみでの出演。まるで倖田のバックダンサー扱いで、ファンにとっても屈辱的でした」(前出・東方神起ファン)

 そんな辛酸をなめた時代を経て、昨年1月、「Purple Line」で初のオリコン1位を獲得。それ以降の快進撃は、冒頭で述べた通りだ。今年3月には『SMAP×SMAP』(フジテレビ)に出演し、『Mステ』では2度も嵐と共演するなど、ジャニーズの態度の豹変が著しいが、実はもともとジャニーズとSMは、険悪な間柄ではない。06年7月、SMはJストーム(嵐のプライベートレーベル)と、嵐のアルバムの発売ライセンス契約を結んでおり、昨年11月の嵐の韓国ツアーにもかんでいる。なのに、なぜ東方神起が洗礼を受けたのかは不可解なままだ。

解散騒動で潰れるか踏み台にして羽ばたくか?

 昨年の快進撃を経て今夏はオロナミンCのCMに出演するなど、お茶の間にも浸透しだした矢先の今年7月31日、ジェジュン、ジュンス、ユチョンの3人が、SMに対して専属契約の効力仮停止処分をソウル中央地裁に申請したことが発覚した。解散説が流れファンに衝撃を与えたが、前出の宝泉氏はその前途をこう暗示する。

「J-POPを歌っていても、彼らは外国人であり、ユン・ソナなどの前例を見てもわかるように、外国人タレントの人気が一過性なのは明らか。その上、ファン層を広げようにも、男性ファンは付きづらい。カタコトの日本語など、女性に受けているポイントは、男性には不愉快なものでしかありませんからね。この騒動でクリーンなアイドル性にも傷がつきましたし、日本での人気は頭打ちになると思いますね」

 この困難を糧に、より高みを目指すのか、それともこのまま散るのか、東方神起の行く末を見守っていきたい。

東方神起(とうほうしんき)
04年2月に韓国でデビューし、05年4月には日本でもデビューを果たす。左から、ユンホ(1986年生まれ、ローパート&ラップ 担当、リーダー)、チャンミン(1988年生まれ、ハイパート担当)、ジェジュン(1986年生まれ、メインパート担当)、ユチョン(1986年生まれ、ミドルローパート&ラップ担当)、ジュンス(1987年生まれ、ミドルハイパート担当)。日本での所属レーベルは、EXILEなどと同じリズムゾーン(avex傘下)。


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