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高須基仁の暴言・放言・妄言録 私は貝になりたい 第42回

09年、芸能レポーターと偽出版プロデューサーはみんな消えるに違いない!

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──「しゃべるな!」と言われたことを、あちこちでしゃべりまくり、命まで狙われたこともあるというタカス。周囲から怒られる度に「貝になる」と誓うのだが、その放言癖はいまだ健在だ。

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オリエンタルラジオの番組『オビラジR』(TBS系)に、ハリセンボンとともに出演。

「小泉チルドレン」や「タイタングループ」「たけし軍団」と、世の中にはさまざまなグループがあるが、ここにきてやっと「高須ファミリー」も育ってきている気がする。「高須チルドレン」と言うと上から目線でいやらしいので言わないが、私の感覚や"やり口"は随所に現れ始めている。

 その中で随一の存在なのは、石原真理子の『ふぞろいな秘密』などを手がけた双葉社のWだ。彼の本の作り方は、私のやり方そのもの。彼は十数年にわたり、私を通して業界や芸能界に人脈を作り、あらゆるパーティに顔を出し、双葉社が出す「週刊大衆」と連動させながら暴露本を生み出してきた。

 最近は、他社でも「出版プロデューサー」を名乗って跋扈する若いやつが出てきた。たとえば、徳間書店のT。ブラックなところに行って、私のことをなんだかんだと言ったがために、逆に彼らに一喝されたようだが、おまえはまだ「アサヒ芸能」の下働きが似合っている。まだまだ私はおまえに教えることがある。

 だいたい、上層部のコンセンサスを取らないと動けないサラリーマンプロデューサーなんて、「出版プロデューサー」ではない。出版プロデューサーは、どんな不測の事態が起きても、やると決めたら必ず本にして出版しなければならない。民事裁判にも耐えられるか、やくざと渡り合えるか、最終的には自分で金を準備して、ケツがふけるか。その覚悟がなければ、出版プロデューサーとはいえない。

 私は、たとえ内容がきわどすぎて他社で出版できなくなったとしても、自分が経営するモッツ出版から出すことができる。責任はすべて自分で取ると腹はくくっている。私の前に出版プロデューサーはいないし、後ろにもいない。出版大不況の中、「出版プロデューサー」を名乗った若造たちはすぐに消えるだろう。

 そもそも、私の「出版プロデューサー」という肩書は、他人が勝手につけたのであって、自分では相変わらず「女衒」だと思っている。しょせん人から蔑まれる職業だ。うまくいくのは1000に3つ、997は空打ち。その3つを生み出すまでに、無駄銭を使った。そのリスクを負わない無責任な「コーディネーター」や「ブローカー」とは違うのだ。

 さて、そこでプロデューサー高須としての09年の抱負を語ろう。プロデューサーとは、出版に限らず、ものをつくる人のことを言う。私は、最近では熟女クイーンコンテストや刺青キューピーをプロデュースし、格闘技の試合をオーガナイズしてきた。09年は写真展を手がけたい。そして、そのカタログを販売したい。

 写真をネットで流して閲覧にいくらなんて、そういう形式は私にはなじまない。プリントして額装してお客さんに足を運んでいただく。そのアナログな感じがいい。平成の20年間を集大成する写真展として、夏ごろ大掛かりにやってみるつもりだ。

 恒例の熟女クイーンコンテストは次回で6回目。3月3日は、いつにも増して大々的に開催する。私の好きな"未熟と闘う女=熟女"は、写真展のテーマにもなるだろう。

 もうひとつ、昨今のテレビ、インターネットの流れに反論するつもりで、静岡のSBSラジオで1時間番組を持つ。毎週日曜日の昼下がり、ダラダラと生放送する。静岡発信の芸能番組だ。昭和的だろう。

 09年、テレビ界は、芸能レポーターの全廃を進めるべき。これからは、各局の芸能担当デスクが芸能をレポートすればいい。なんなら、私が出て行って説明したほうが早い場合も多い。オリエンタルラジオと爆笑問題は好きなんで、彼らの番組から出ていこうかな。

 コメンテーターも総見直しすべき。ウソをつくのが商売の女優や小説家が社会事件にコメントすることは、職業倫理に反してるんじゃないか? 学校の先生と警察OBもあてにならない。あいつらは井の中の蛙だ。解説は各事件ごとに、その節の専門家が収録で行えばいい。始めから終わりまでスタジオにいて、政治からお料理まで語るコメンテーターなんか必要ない。たかだか3万円程度のギャラでよくしゃべるよ。

 ピンからキリまで語れるのは、私かテリー伊藤くらいなものだろう。つまり、インチキに生きた人間しか語れないんだよ。テリーはインチキに生きたがゆえに本質をついている。テリーは残してもいいだろう。

 100年に1度の不景気が来ていると言う。ケセラセラ。現代の日本で餓死することはないはず。それだけでいい。人間、こまと同じで止まったら倒れる。自らひたすら回り続けるしかないのだ。(談)

高須基仁(たかす・もとじ)
中央大学経済学部卒業後、某玩具メーカーにて数々のヒット商品を開発。その後、紆余屈曲があって、出版プロデューサーとなり数々のヘアヌード写真集を手がける。別名、毛の商人。公式ブログ


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