>   >   > 学者が分析【エロ動画】閲覧の代償
第1特集
個人情報漏洩のお値段は?

個人情報漏洩のお値段は気持ち次第!?――気鋭の学者が分析!アダルト動画閲覧の代償

+お気に入りに追加

――例えばアダルト動画の閲覧履歴だけは、絶対に人に知られたくないのが人の性というもの。だがしかし、ネットを利用していれば個人情報の流出は、避けられないものでもある。そうしたときの賠償金はどれくらいになるのだろうか?本稿では、気鋭の情報経済学者・高口鉄平氏が、インターネットを利用していて、自分の個人情報が漏えいした場合、どのくらいの賠償金が要求されるのかなどをテーマに分析・解説する――。

1710_P080-081_P1_230.jpg
ちょっと検索すれば簡単に、過激なアダルト動画配信サイトが見つかってしまうが……。

 私はこれまで、パーソナルデータの経済価値について研究してきた。その中で、パーソナルデータが私たちに新たなサービスを通じた価値をもたらしたり、経済行動に影響を与えたりすることがわかってきた。

 一方で、パーソナルデータが価値を持ち、活用されることが、必ずしもいいこと「だけ」ではない。私たちのパーソナルデータが活用されるということは、みずからの「プライバシー」に関する懸念を増やす可能性があるということでもあるからだ。

 インターネットサービスではとくにそうだが、私たちは、サービスを提供する企業(サイト)に多くのパーソナルデータを登録、提供する。企業は私たちから収集したパーソナルデータを利用してビジネスに使うわけだが、何でも好き勝手に使えるというわけではない。そもそも、個人情報保護法によってその扱いが決められているのだ。また、通常、企業は収集したパーソナルデータの使い方を「プライバシーポリシー」として定めており、私たちがそれに同意した上で、そのポリシーの範囲内で企業が扱うことになる(まあ、みなさんも経験があるかもしれないが、多くの人がこの「プライバシーポリシー」を読み飛ばして「同意する」にポチっとチェックを入れてしまっているという問題もある)。

 しかしながら、個人情報保護法やプライバシーポリシーが機能しているとしても、それで万事解決、というわけではない。残念ながら、個人情報の「漏えい」は起こってしまうのだ。そして、今のところそれが無くなる気配はない。話題になったケースとしては、「進研ゼミ」などを運営するベネッセが2014年に漏えいした件が挙げられるだろう。

 では、企業が個人情報を漏えいするとどうなるか。もちろん、被害者はたまったものではない。というわけで、多くの場合、被害者に対して「お詫び」が渡される。この「お詫び」だが、前述のベネッセのケースでは500円の金券が渡されたようだ。過去の漏えい事例を見てみると、500円というケースが結構多く、「相場」のようになっているようだ。これらは企業が自主的に提供しているものが大半で、損害賠償請求の訴訟が起こされて決着するというケースは極めて少ないようである。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年11月号

禁断の家電・ガジェット

禁断の家電・ガジェット
    • テック系企業の【経済地理額】
    • 次世代のテック系【注目都市】
    • 世界を席巻する【アジア家電】
    • 【D.O.I.×BERBAL】安室奈美恵論
    • 【アムロ】を支えたPの本音
    • 知られざる地方【テック企業】
    • 米国【大麻用電子たばこ】産業事情
    • 【星名美津紀】家電とエロス
    • 進化し続ける【アダルトVR】の今
    • 最新【バーチャルセックス】のしくみ
    • 【三代目JSB・山下健二郎】スニーカー愛
    • 【三代目Air Jordan Brothers】選出!
    • 【リバタリアン】生んだネットの終焉
    • 各国【ネット規制】の事件簿
    • 【ゲーム依存】はビョーキか否か?
    • 【モノ雑誌】の「読プレ」豪華番付
    • 【景品表示法】を弁護士はどう見るか

防弾少年団がアメリカを制する日

防弾少年団がアメリカを制する日
    • 今さら聞けない【BTS】基礎講座
    • 数字で見る【K-POP】世界進出
    • BTS支持層【アジア系アメリカ人】の連帯

NEWS SOURCE

    • 【キンプリ】K-POP化の浅はかな皮算用
    • 【吉澤逮捕】で変わるモー娘。
    • 【瀬古】の横暴に振り回されるマラソン界

インタビュー

    • 【坂ノ上茜】特撮もチアもこなすブラン娘
    • 【レイザーラモンRG】あるある芸人の技と内情
    • 【松村厚久】病を跳ね飛ばす実業家の野心

連載

    • 【忍野さら】友達の財布に私のトレカを入れるんです。
    • 【小林レイミ】デビュー4年目の初グラビア!
    • 振り返れば【芽衣】がいる
    • 【電力業界】に切り込んだ元フィンテック起業家
    • 【新潮45】を潰したのは誰だ!
    • 【阿波踊り】内紛の実情
    • 【中国】を支配する巨大顔認証システム
    • 【88ライジング】がアジアと米国を繋ぐ
    • 町山智浩/『ブラック・クランズマン』アメリカ・ファーストを謳うのは誰か
    • 政権の利益誘致政策に踊らされる【英語教育】の欺瞞
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 「念力事報」/黒い水脈
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【おとぎ話みたい】文化系男子が患う恋愛の病
    • ギャング集団に所属するアパレル屋
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • ビールの世界を超越し始めた【職人】
    • ひとりぼっちたちを繋ぐ【薔薇族】の誕生
    • 幽霊、雑誌の去勢と俗物主義の衰退。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』