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大石始のマツリ・フューチャリズム【9】

鍛え上げられた肉体と、ふんどしひとつで太鼓を叩く――太鼓と肉体美の不思議な関係

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――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

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加藤泰監督作品の遺作として知られる映画『ざ・鬼太鼓座』。鬼太鼓座の活動を追ったドキュメンタリー作品なのに、どこかカルトめいていて、ホラー映画のような雰囲気すら漂う。

 日本の祭りに欠かせないもののひとつに、にぎやかな太鼓のリズムがある。リズムを司る和太鼓団体には、伝統的な太鼓団体をはじめ、戦後になって新しく生まれた創作和太鼓団体、さらには伝統的なスタイルを元にして新しい表現を提示するプロの和太鼓団体などがあり、実に種類はさまざまだ。総数こそ不明だが、新しいスタイルを打ち出す創作和太鼓団体に限っていえば、全国で約2万も存在するともいわれている。

 その頂点に立つのが、新潟県の佐渡島を拠点とする〈鼓童〉。これまでに世界46カ国で公演を行い、80年代以降の和太鼓ブームを牽引してきた名門和太鼓チームだ。そんな鼓童の前身団体〈鬼太鼓座(おんでこざ)〉を追ったドキュメンタリー映画『ざ・鬼太鼓座』(1981年)が先ごろ上映された。

 鬼才・加藤泰監督によるアーティスティックな情景描写と、横尾忠則によるサイケデリックな美術デザイン、一柳慧の電子音楽が鮮烈な印象を残す本作は、鬼太鼓座の分裂騒動によって長らくお蔵入りとなっていた幻のカルト・ムービーだ。

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