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ピース又吉の芥川賞に降って湧いた“疑惑”

パクリか? オマージュか? 大ベストセラー『火花』が“拝借”した大物漫才師のネタ部分

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ベストセラーに降って湧いた“疑惑”

もはや説明不要の、ピース又吉による大ベストセラー小説『火花』。200万部超えという部数のみならず、その初映像化を、映画やテレビドラマではなく、ネットドラマ配信が決定したことも話題となった。だが、ここにきて、同作にある疑惑が持ち上がっているというが、三者三様の意見をまとめてみると……。

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今や社会現象となった『火花』

 ピース又吉、こと芸人・又吉直樹による『火花』【1】の快進撃は、もはや社会現象のごとき様相を呈してきた。初掲載の「文學界」(2015年2月号)が出版されたときから評判となり、三島由紀夫賞の候補に。続いてノミネートされた第153回芥川賞の受賞を経て、単行本の発行部数はついに200万部を突破。版元の文藝春秋もテレビCMを放送、16年にはドラマ映像化され、米大手動画配信サイト「ネットフリックス」で独占配信されることが決まっている。

 又吉といえば、芸能界きっての読書家として知られ、『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)、『東京百景』(ワニブックス)のほか、せきしろとの共著に『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬舎)など、著作も多い。

 だがここにきて、『火花』に盗作の疑いがある箇所が存在するという由々しき情報を発したのは、本誌公式ニュースサイト「日刊サイゾー」だ。8月24日に公開された、元週刊現代編集長・元木昌彦氏の連載『週刊誌スクープ大賞』においてである。

 同連載によると、元木氏にその問題を指摘したのは彼の友人である名古屋の元テレビディレクター。『火花』の中に登場する主人公・徳永と先輩芸人・神谷の電話での会話が、ある有名漫才の内容にソックリだというのだ。その有名漫才とは、戦前から21世紀の長きにわたり活躍し、「上方漫才の宝」と言われた兄弟漫才師、夢路いとし・喜味こいしの十八番「ジンギスカン料理」。その掛け合い全体は、岩波書店から04年に刊行された『いとしこいし漫才の世界』に収録されており、元木氏もすぐにこの本を検証した。

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