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第1特集
「鳥貴族」絶好調のカラクリとは!?

「鳥貴族」も誕生28年目! 大倉忠司社長が語る居酒屋業界と“忠”の秘密

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――小誌発売日の2日前の5月16日、関ジャニ∞の大倉忠義は28歳の誕生日を迎えた。さかのぼること28年前の1985年、長男・忠義が生まれたその年、父は、今や庶民の味方として愛される「鳥貴族」の第1号店をオープンさせたのだ。「最悪1店舗にまで縮小する日が来たとしても、またこの腕一本で焼き鳥を焼いて、家族を支えますよ」。そう笑顔で語ってくれた、大倉忠司社長の「鳥貴族」への思いとは?

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(写真/田中まこと)

「鳥貴族」の成り立ち

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1985年:近鉄俊徳道駅前に第1号「鳥貴族 俊徳店」を開業。
1986年:株式会社イターナルサービスを設立。
2000年:20店舗目を出店。
2005年:東京初進出となる「中野北口店」をオープン。
2009年:8月1日より、株式会社 鳥貴族に社名変更。リーマンショックの影響で、知名度が急上昇。
2011年:200店舗達成。
2012年:300店舗達成。

──2010年の「週刊エコノミスト」(毎日新聞社)のインタビューで、12年に上場、16年に1000店舗達成が目標だとおっしゃっていましたが、現状はいかがでしょうか? まだ上場はしていないようですが……。

大倉 あれ? 僕12年に上場する言うてました? あ、そうですか(笑)。もちろん、今も上場は目指していて、具体的にいつとは言えませんけど、計画には入っていますよ。

──昨年300店舗を超えて、いよいよ大手チェーンと呼ばれるような存在になってきていますよね。自分たちが大手だという意識や実感はありますか?

大倉 大手という意識はないですねえ。まあ、やっと中堅くらいまできたかなぁとは、思うてますけどね。

──大倉社長は、「創業当初から、チェーン展開を目指していた」と、以前インタビューで答えていらっしゃいましたよね。

大倉 そうですね。外食企業というよりも、もともと流通に興味を持っていましてね。創業当時(1985年)は、大手スーパーが全盛期で、その中でもダイエーが日本一だったわけですよ。ダイエー創業者の中内功さんの本なんかもほとんど読みましてね、「チェーンストアこそが、世の中に貢献できるぞ!」と。大衆市場という、一番多いお客さまを相手に商売ができますから。そこに、自分の夢、志を見いだしたんですね。

──とすると、経営ビジョンは創業当初から変わっていない?

大倉 焼き鳥店でダイエーさんのようなチェーン展開をしたいという目標は、今も変わりません。創業直後の88~89年頃はバブルの頂点で、お金儲けだけを考えれば、高級店をやったほうがよかったんです。でも、自分の夢を考えると、チェーンストアこそ理にかなっていると思いまして。

──とはいえ、出店した店舗を減らすことなく、創業から順調に拡大してきている鳥貴族の強みは、どこにあったのでしょうか?

大倉 やはり、鳥に特化して大量販売することで、仕入れ価格を抑えられるという点ですね。現在は、養鶏農家と契約して、餌や飼育環境をこちらでコントロールすることを目指しています。

──具体的に、いつごろから本格化しそうですか?

大倉 今年の4月に、商社でずっと鶏肉を専門に扱ってきた人間をスカウトしましてね。現在は産地に出向いて、いろいろとお話をさせていただいているところです。ウチもそれなりの店舗数になったので、農家の方も興味を持ってくれるようになりましてね。

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