サイゾーpremium  > 特集  > IT  > ITの偉人たちを【精神医学】で考察!

──ここでは、IT長者たちの「奇行エピソード」を題材に、成功者に求められる資質を精神医学的に探っていこう。「コミュ障」と「ビジネス」の関連性に造詣が深い精神科医の姜昌勲先生にお話をうかがった。

1211_az_komyu.jpg
姜昌勲先生の著書『あなたのまわりの「コミュ障」な人たち』。

 まず、スティーブ・ジョブズからいきましょう。彼は空気を読まない男でした。ベジタリアンは体臭が出ないという持論のもと、シャワーをまったく浴びず、周囲のひんしゅくを買っていた時期も長かったそうです。性格的には短気で冷淡。商談相手を罵ったり、恩人を平気で裏切ったり、部下の手柄を横取りすることもあったとか。

 また、ジョブズの指示は細かすぎて、現場が混乱したり失敗することも多々。それでも彼はまるで自省せず、「僕の内側にあるもの」にこだわり続け、生涯、口出しを続けました。

 こうした偏りのあるコミュニケーション術は、発達障害でいうところの「アスペルガー障害」の特徴に当てはまります。この疾患は自閉症の一種で、(1)社会的相互交渉の障害、(2)興味の限局(こだわり)、(3)コミュニケーション障害、という特徴があります。

 マーク・ザッカーバーグも、ジョブズに似ています。広告収入には関心を持たず、大金を積まれても会社を売ろうとしなかった頑固さや、スウェット姿で投資家説明会に登場するKYな点などは、アスペルガー的。また、学生時代のザッカーバーグは片付けが苦手で、机の上には空き瓶や食べ残しがいつも山積みになっていたそうですが、これは「ADHD」という疾患によく見られる症状です。ADHDは「忘れ物をする」「集中力にバラつきがある」「片付けができない」などの不注意症状と、「落ち着きがない」「待てない」「よく考えずに行動に移して失敗を繰り返す」などの多動症状、衝動症状からなります。

 ADHDは「注意欠如多動性障害」と和訳されますが、注意が丸ごと欠如しているわけではありません。興味のないことはほったらかしだけど、興味のあることには異常なまでの集中力を発揮する。それが大きな特徴です。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年8月号

中韓エンタメ(禁)大全

中韓エンタメ(禁)大全
    • ブルース・リーからBTSまで【中韓エンタメ受容史】
    • 【中国ヒップホップ】の潜在能力
    • 【K-POP製作陣】が語る日本の課題
    • 【BTS】が成功して少女時代がコケた理由
    • 芸能界革命【中国アイドル】ブーム
    • 乃木坂より良い!?【Cアイドル】6選
    • 国家も支援する中国の【食動画】とは?
    • この【食動画】が見たい!セレクション
    • 【中国ファッション界】急成長とリスク
    • 【中国アート】市場の成熟度
    • 【菊地成孔】フロイディズムが息づく物語
    • 【笛木優子】韓国で女優を志すきっかけ
    • 【韓流ぴあ編集長】恥部も暗部も映像化する底力
    • 【片山慎三】今の韓国映画の原型!?60年前のサスペンス
    • 【キム・ソンフン】隠蔽された民主化の歴史を追う
    • 社会問題化する【韓国ネット民】の闇
    • 今も根強い韓国国内の【地域差別】
    • Jリーグも完敗の【中国サッカー】
    • 【朝鮮族】をつなぐサッカー文化
    • 【カンフー映画】の盛衰と進化の旅
    • 極東【バイオレンス】映画祭
    • 急速に広がる【中国SF】の世界
    • 【中国映画】1兆円市場・真の良作
    • 【2.5次元ミュージカル】13億人が熱視線

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー
    • 【ジェナ】韓国の美モデル参上

NEWS SOURCE

    • レアル移籍の【久保建英】を狙う魑魅魍魎
    • 浜崎あゆみの二番煎じ!?【安斉かれん】て誰?
    • 【参院選】裏の見どころは「不正操作」?

インタビュー

    • 【井桁弘恵】令和初の仮面ライダー美少女
    • 【ゴジゲン】ずっと終わらない永遠の放課後
    • 【FNCY】ヒップホップのニュー・クラシック

連載

    • 【小倉優香】韓国の友達が多いんです。
    • 【日向カリーナ】ブラジル系モデルの古風な一面
    • 愛しさと、切なさと、【熊田曜子と】
    • スマホとSNS以降の【ネットの未来】
    • 【安藤寿康】人間は"教育"によって生かされている(前)
    • 高須基仁/【反社】との交際くらいで騒ぐな!
    • 己の殻を破る【ギャル】が祭に集う
    • 中国【ファッションアプリ】の裏事情
    • 【Lil Nas X】栄光と挫折と突然の告白
    • 町山智浩/【トム・オブ・フィンランド】ゲイ・カルチャーの革命家
    • 医師と大手メディアと【製薬会社】の利益相反
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/闇営業物語
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/『ホットギミック』"鈍い女"がモテる理由
    • LAのDJが懐古する【90年代のクラブシーン】
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 【都市計画】のスペシャリストがビールで街を盛り上げる!
    • 幽霊、殺されても咎人となるニート。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』