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お騒がせ男の”最初で最後の懺悔録”──高須基仁 の「全摘」 No.02

「全摘」とは私の生き方、そしてすっぴんをさらす女優・水川あさみのことである

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──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言

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同窓会総会では、イジメ問題をテーマに歌手活動を続けているルミカをキャスティング。デビュー曲「door」を含む2曲を熱唱した。写真は、ルミカの初エッセイ集の表紙撮影風景。

 4月22日、母校の静岡県立掛川西高等学校の同窓会掛川支部総会で1時間ほど講演をした。松井三郎・掛川市長をはじめ約200名ほどの同校OBが集まった。掛川での講演会はこれで4回目だ。母校でかっこつけてもしょうがないので、なぜ私が奇妙奇天烈・前代未聞・空前絶後といえる生き方をしているのか、生い立ちからすべてを語った。

 幼少時、私は「うちは貧乏である」という自覚のもとに育った。印象に残っているのは、電気料の支払いが滞り、中部電力の集金人が電球を外しにきたこと。「もっちゃん(私の呼び名)、電気料金を払ってないから電球を取っていくよ」と言われ、中学生の私は「僕の部屋だけはやめて」と懇願した。よく考えれば、電球を取っても新しいものをつければ済む話である。電源の大本を切らないのは、優しさなのか強烈なイヤミなのかわからないが、“寸止めの究極”といえる。

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