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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第55回

唯一の被爆国・日本が選んだ原発大国への知られざる道程【中編】

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【前編はこちら】

ゴジラと手塚作品、原子力との密接な関係

宮台 集合的なセルフイメージの問題です。政治家たちが表舞台であえて口に出すまでもなく、コミュニケーションを支える共通前提として「去勢を埋め合わせる核」のイメージがあったのだと思います。反米左翼だった清水幾太郎や西部邁が、後に「転向」して核武装論を唱えるのが典型です。これは右翼への転向に見えて、「対米自立のための力を涵養せよ」というメッセージで一貫しています。

 実際のところは、武田さんの言われた通りで、日本を主要監視対象とする国際原子力機関(IAEA)があり、その中で最も大きな影響力を持つアメリカが絶対に日本の核武装を望まない以上、親米保守の政治家が「去勢を埋め合わせる核」にすがるのは矛盾で、単なる政治オンチの現れです。だとしても、集合的な社会意識として「原子力=パワー」という図式が機能していたことは否定できません。

神保 原子力の平和利用を訴えた、53年のアイゼンハワー大統領の国連演説には、どんな意味があったと思いますか?

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