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インタビュー
個性的な6人が集う劇団

【ゴジゲン】「ずっと帰らない永遠の放課後」を舞台で繰り広げる表現者の集まり

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――人気ドラマやサブカル映画で話題の若手映画監督が主宰する劇団は、劇団員全員がさまざまな分野で活躍しているクリエイター集団だった!

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(写真/小原太平)

 ドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)シリーズや、映画『アイスと雨音』で注目を集める新進気鋭の映画監督でもあり、脚本家、俳優の松居大悟()。そんな彼が主宰する劇団ゴジゲンは目次立樹()、本折最強さとし()、奥村徹也()、善雄善雄()、東迎昂史郎()と、松居だけでなくクリエイター気質の劇団員6人で構成されている。

――ゴジゲンは松居さんと目次さんが08年に旗揚げした劇団と聞きました。

 最初のうちは松居のコンプレックスを、昇華するような劇ばかりやってたよね。

「合コン相手の女の子が部屋に来ることにパニックになった童貞たちが集団自殺する」という内容の『チェリーボーイ・ゴッドガール』などをやっていました。

 僕はその舞台に感銘を受けて劇団に入ったんですよ。初めてゴジゲンの舞台を観たときは、あまりの衝撃に帰りの電車でずっと震えていました。舞台を観て初めて「僕がいる」って思えたんです。でも、彼らは僕みたいに格好つけたりはしてなくて、一生懸命に自分をさらけ出している。その姿がすごく輝いていて……。

 東はこうやって10年たっても褒め続けてくれるんですよ。

 あの、ゴジゲンの人だよね?

 ファンが混じってる(笑)。

――しかし、ゴジゲンはその後、11年に活動休止しますよね。

 そう、東が入って3カ月後に。

 入れてうれしかったのに、初めての会議で「休止します」って。

 その頃、目次から役者をやめたいと言われて「じゃあ、ゴジゲン続ける意味ないな」と思ったんです。劇団としても大変な状況で、どんどん規模が大きくなるうちに、動員のために客演を呼んで、動員のための脚本を考えていくようになって、自分たちのやりたいことを見失っていた時期でした。

――そこから3年後の14年に復活しますが、活動休止期間中に松居さんは『アフロ田中』など、映画監督として注目を集めるようになりました。

 映像作品の仕事が増え始めていく中で、「もっと劇団でうまくやれたんじゃないか」みたいな後悔が芽生え始めたんです。休止前は僕が裸の王様のように作っていたから。それで、ある日なぜか善雄と2人きりでベロベロに酔っ払ったとき……

「なぜか」じゃないよ。俺はお前の介抱をしてたんだよ。

 深夜の3時くらいに松居から「演劇やるぞ!」って電話がかかってきたんです。当時は地元で農業してたのですが、不眠症で眠れない日々が続いていて。

 地元で不眠症なる?

 眠れないから岩松了の『傘とサンダル』(ポット出版)という戯曲を読んでいたんですね。

 それで「お前、やっぱ演劇やりてぇんじゃねえか!」って、次の日に劇場押さえました。復活前に嫌だったこと、全部やめて。台本も作らなくなっちゃった。

 それはそれでどうなのかなって思うけど。

 台本を書かないようになってから「ずっと帰らない永遠の放課後」と、言われるようになりましたね。

――松居さんの映像作品には、よく観るとゴジゲンの方も出演していたりしますよね。「劇団の名前を売っていきたい」みたいな意図もあるのでしょうか?

 いや、それは全く。彼らが現場にいると、俺が緊張しないから、ってくらい。

 でも、最強さんは爪痕残そうとしてますよ。この間カメラマンに「最近、お前服装派手だよな」って言われてました。

 目立ちすぎだって。

――次回の舞台は、どういう劇になりそうですか?

 まだ仮なんですけど、オリンピックに選ばれなかった男たちの話を書きたいなと思っています。あっ、台本はもう書き終わっていますよ。

 絶対、嘘(笑)。

(文/園田もなか)
(写真/小原太平)
(ヘア&メイク/MAKO)

劇団ゴジゲン(げきだんごじげん)
2008年に結成された演劇集団。写真左から時計回りに映画監督としても知られる松居大悟、旗揚げメンバーであり全作品に出演する目次立樹、脚本家でもありコラムニストとしても活動する善雄善雄、舞台や映画に多数出演する本折最強さとし、最年少で他の舞台の作・演出なども手がける奥村徹也、普段は工事現場で働き年に一度舞台に立つ東迎昂史郎。全国を視野に入れて、下北沢を中心に活動中。

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『ポポリンピック(仮)』
2019年12月~20年2月にかけて、ゴジゲン史上最多となる福岡、東京、札幌、京都の4都市を巡る結成11年目の新作ツアー。

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