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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第59回

野田政権が掲げるべき増税の対価と日本の未来像【中編】

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【前編はこちら】

財政赤字と増税……現政権が示すべきビジョン

神保 野田政権について見ていく上で、まず増税の是非について議論したいと思います。日本の消費税は現在5%。それでも日本では国民皆保険があり、生活保護や老人医療保険など、いろいろ課題はあるにせよ、先進国としてはある程度の社会保障が備わっているといえるでしょう。一方で、この社会保障が、現在の財政を圧迫している最大の要因です。「小さな政府」が国是となっているアメリカよりも低い消費税で、社会保障は市場任せのアメリカよりも充実した公的社会保障を提供しているわけですが、前の菅首相が消費税について、つい「10%」を口にしたが最後、たちまち参院選で大敗してしまいました。日本ではこれまで増税をして支持率が下がらなかった政権はありません。

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