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ファミコンの立役者である高橋名人が、ライトノベル、マンガ、ゲームで描かれる同業界を解説!

往年の名(迷?)作が新生! ゲーム小説の可能性を開拓したラノベ

名人が語るゲームの裏側【1】──僕と彼女のゲーム戦争

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『僕と彼女のゲーム戦争』を読みふける高橋名人。同作の作者である師走トオルは、東日本大震災を受けて、
100万円を募金したことを発表し、ネット上で話題となった。(写真/市村岬)
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イラストを手がける八宝備仁は、アトリエかぐやなどでアダルトゲームの原画やCGも担当している。

■実在のゲームがそのまま登場

 昨今、ゲーム業界を題材とした作品が媒体を問わず多数発表されている。これらの作品を、80年代から広報としてゲーム業界にかかわってきた高橋名人に見てもらい、話を聞いた。

 ライトノベル『僕と彼女のゲーム戦争』は、作中に実在のゲームが登場し、プレイヤー目線でゲームの情景を描き、ゲームファンから注目を集めた。作中、ファミコンの大ヒットゲーム『スペランカー』をプレイする主人公が、ゲームの主人公に成りきって危険な洞窟探検をする描写などはとても斬新だ。

「この作品では、主人公の男の子がゲームをしながら、オリジナルのストーリーを想像して遊んでいるというのが面白いよね。ゲームって、プレイヤーが勝手にストーリーを想像していいと思うんですよ。20年くらい前のゲームは、ゲームが出来上がってから、宣伝部が説明書に収まる文字数でストーリーを考えていた。だから、この小説に出てくるゲームの楽しみ方は、かつて宣伝部がやっていたことに近いと思います」(高橋名人)

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